2012年5月29日火曜日

宿題が出たツバメ取材

日本野鳥の会が5月のバードウィークに呼びかけたキャンペーン「消えゆくツバメをまもろう」のマスコミ取材に協力して、本会のフィールドである東京駅周辺のツバメの状況を案内しています。その中のひとつで、ラジオ番組の取材で、日本橋小伝馬町にある営巣場所を訪れた際、5羽のツバメにスクランブルをされました。
ラジオのため、親が飛んできて餌を与えるときのヒナの声を録ろうとマイクを差し向けたところ、親鳥がキチッ・キチッと警戒声を出して旋回、そして数分後にはどこにいたのか、5羽が集まって周辺をスクランブル飛行。
この地域は、調査区域でもっとも巣が少ないところで、30年来の観察で3例しか記録がない環境です〔写真・スカイツリーもまじかに見える下町〕。ツバメにとって数分(5分前後)という時間で飛べる距離は、物理的には相当あるかもしれませんが、スクランブルで集まった個体が、日ごろコミュニケーションをとっている仲間としたら、あまり遠くないところにいたと推測されます。収録の方は警戒されたということで中止。
それにしても、短時間で5羽が集まったということは、この地域に未発見の営巣地がある可能性ありということになり、2015年の第7回調査年までに探すという宿題が出たこととなりました。

【放送予定日】NHKラジオ「ラジオあさいちばん」201262日(土)朝645分ごろからの『サタデートピックス』(川内 博)

2012年5月3日木曜日

イソヒヨドリの内陸ダムサイトでのデータ

国土交通省のダム環境データベースというのがあり、オンライン検索で調査結果が見られることを教わり、イソヒヨドリの結果を見てみました。そしてこのデータを元にして、地図上に落としてみました。
イソヒヨドリが記録されたダムサイト

平成10年から毎年、内陸のダム湖で記録されており、北海道をのぞく全国でイソヒヨドリが見られていることがわかりました。また、進出はほぼ同時多発的に起きていることもこのデータからうかがえます。(柴田佳秀)