2012年6月20日水曜日

ツバメが消えゆく街・朝日新聞で紹介されました

本会が1985(昭和60)年以来、5年ごとに実施している、東京駅を中心とした3km四方でのツバメの営巣状況調査が、619日の朝日新聞の〈ニュース圏外〉で紹介されました。

HPを見て取材を申し込まれた山本亮介記者とともに、ツバメ営巣のメッカ「神田錦町」を歩きました。途中、中断久しいビルで、営巣を再発見したり、今春、北千住へ移転し空き家になった東京電機大学の玄関の巣には還ってきていないことなども確認しました。
バブル期前から始めたこの調査も30年を経過し、街のようすは一変し、ツバメの営巣箇所数は右肩下がりが続いています。当初44か所あったのが、最新の2010(平成22)年調査時には14か所に減り、神田地区が最後の砦となっています。(分布地図参照)

記事の中には、数が減っているのは東京だけでないことや、「駆け込み寺」となっているハイヤー会社の駐車場での運転手さんの対応なども触れられていて、わかりやすく現状が記されています。ツバメ減少傾向は北半球の各国で見られていること。この調査は、地球規模での環境変化の一端を記録する貴重な活動となっています。