2013年10月17日木曜日

名古屋都心部のカラスのねぐら

名古屋におけるムクドリのねぐらについて、マスコミ報道の後追い観察を紹介しました(本ブログ:2013102日付)。同じように、名古屋の都心部でのカラスのねぐらについても、昨年3月に電話取材を受けていて、その記事は「名城周辺 カラスに泣く」というタイトルで、朝日新聞(夕刊)2012312日付に載っています。そこでその状況を日本鳥学会大会終了後の916日の夕方、中区の二の丸・三の丸で見てきました。
夕方5時過ぎ、名古屋城に近づくとカラス(ハシブト・ハシボソ)がビルの上を何羽も飛び交う状態でした。城内二の丸にある愛知県立体育館の屋根や周辺の木々に数百羽集まり、飛び交う様を見かけました。十三夜の月をバックに“月に烏”の傑作?をねらい〔写真〕ながら、ねぐら入りを待ちました。午後6時前くらいには隣接する官庁街の並木(ケヤキ)に移動。あたりはだんだん暗くなり、カラスの動きを追うのがむずかしくなりましたが、とりあえず、数か所で、数十羽のカラスがケヤキ樹内への飛び込みを確認。歩道や植え込みの糞の跡などから、この地がねぐらであることは間違いないと思われました。
新聞の記事によると、この地にねぐらを取るようになったのはここ数年のことのようで、一帯は県警本部・市役所庁舎・合同庁舎などのビルが建ち並ぶ官庁街で、サブタイトルが“大群の「落とし物」うらめし”となっているように、迷惑がられているようです。

初めての地で、1回の観察ですので、その時、見た・聞いた限りでは数は5001000羽程度、ブトとボソの割合は4:6で、ボソの方が多いような感じでした。
(川内 博・桂子)