2014年2月17日月曜日

橋に造られたカワガラスの巣

 通常、川の上流部の滝の裏側あるいは、砂防ダムの水抜き穴など、通常、「水のカーテン」の裏側に巣を造るカワガラスですが、山梨県の道志川(相模川水系)では、ある橋の下で、巣が「むき出し」の状態で造られています。(写真12)
27日現在、親鳥による巣材運び(コケ、枯れ草等)を確認しています。(写真3,4)
ここでは3年ほど前から、カワガラスが橋の下に出入りをしているのを観察していましたが、川床に降りないと巣の存在を確認出来なかったため、ようやく減水期の今月上旬、その存在を確認・撮影することが出来ました。形状は近縁のミソサザイの巣を、そのまま大きくしたような感じです。また、この橋の下には、カワガラスの巣は一つしかなく、かつ、ほぼ完成しているので、この巣は、今シーズンからの「新造巣」ではなく、巣材運びは、昨年使用した巣の、補強・再利用と思われます。
WEB上では、北海道、岐阜、山陰などで、このような巣の存在が記事になっており、今後のカワガラスの営巣傾向が注目されます。

(朝比奈邦路)

写真1

写真2
写真3

写真4