2014年11月27日木曜日

冬のウィーンのカラスのねぐら

11月下旬のオーストリア・ウィーンの都市鳥を見てきました。といっても2日間だけで、都心部・郊外・ドナウ川辺を探索しただけですが。それでも1119日(水)の午後4時、国立歌劇場を出たとき、上空を数十羽のカラスの群れがリング(環状大通り)の上を北西に向かって次々と飛んでいくのを見かけました。
群れを追っていくと新王宮を通り超し、自然史博物館をすこし過ぎた電車やバスの停留所付近の大木の枝にたくさんのカラスが止まっていました〔写真〕。翌日も同じ時間帯に出向きましたが、数は1000羽以上と思われました。
北国の夕方は午後5時には夜の様相。黒い夜空に黒い羽色。種類・数は判然としませんが、昼間歩いた市立公園では多数のハシボソガラスとミヤマガラスを見かけたので、両方いると思われます。また、鳴声に特徴のあるコクマルガラスの声も混じっていました。

路面電車・バスが次々と通り過ぎる真上、地下鉄の駅の出口もある人通りの多い場所ですが、停留所の上には屋根があるため、下を通る人に糞がかかるような被害は出ないようでした。今回はそれ以上の情報は得られませんでしたが、ウィーンの街のカラスもこんな繁華な場所をねぐらしているのかと興味深く観察しました。 (川内博・桂子)


2014年11月18日火曜日

街なかのチョウゲンボウに要注意!

数の少ない冬鳥だったチョウゲンボウが、東京の街なかで子育てをはじめて30年が経ちます。最近は駅前のビルなどで繁殖する例も増えてきています。
また、ここのところ、その姿を見かけることが頻繁になっています。

東京の町にオオタカやツミといった猛禽類が定着していますが、チョウゲンボウはその先輩格といったところです。“なぜ街なかにワシタカ類が進出してきたのか!?”当会では街なかのそんな変化に興味をもって調べています。一緒に研究しませんか。

カワラヒワの群れにモビングされるチョウゲンボウ