2014年12月12日金曜日

谷津干潟のエナガは!?・2題

東京郊外~都心部でのエナガの分布拡大を追うなかで、この12月初め、千葉県習志野市の谷津干潟自然観察センターで予想外の事態にであいました。この地ではかつてはエナガの生息記録はなく、出現するようになったのは20081月からで、2010年には繁殖も記録されたようです。
125日(日)の午後、エナガ目的では2回目の調査として、JR南船橋駅からの干潟ぞいの道を歩いていると、入口から続く600メートル程度の緑道で、エナガの単独群れ、またはメジロ・シジュウカラなどとの混群に4回であいました。その後も付近で2回であいましたので、1キロメートル程度の間で、単純合計すると40羽を見かけました。シジュウカラは5羽、メジロは10羽程度でした。なぜこんなにいるのか!?
もう一つ、「顔の白い」エナガも見かけました〔写真〕。千葉の房総に顔の白いエナガがいるということは40年前から聞いていましたが、具体的に見たのは初めてです。『バーダー』(※)や鳥友、インターネットなどの情報から推測すると、ある程度広い面積でこのタイプがいるようです。このエナガは何者なのか!? “調べれば調べるほど謎は深まっていく”なにごとにおいてもおなじですね。 (川内 博)

柴田佳秀,2013.千葉県北西部に出現する「白いエナガ」の謎.バーダー,27(10)33