2019年4月30日火曜日

松屋銀座に人工巣を設置しました

  本会が都心のツバメ調査を本格的に始めた1984(昭和59)年から毎年観察を
続けているデパート・松屋銀座店(東京都中央区銀座3丁目)の東館の庇に、3
月7日にツバメの人工巣を取り付けました。〔写真1〕
  庇の壁には1992年にツバメが作った土の古巣がありますが、昨年はこの巣を
めぐり2番が争っていました。そこで今年はツバメの手助けをしようとデパー
ト関係者と相談し設置が決まりました。
  当日の取り付け作業は、バードリサーチの神山和夫さん、人工巣の制作者で
巣〔写真2〕を提供して下さった小川美奈子さん、そして金子が行い、写真は
本会会員の石井秀夫さんにお願いしました。
  4月2日にようすを見に行ったところ、近くを通った人が3月31日に来たよ!
と声をかけてくれました。また、古巣の下に糞が落ちていました。
  4月16日には、11時30分、雌雄が盛んに古巣に出入りしていて、雌が産座用
と思われる小さな枯草を運ぶのを観察し、19時30分に2羽が巣で寝ているのを
確認しました。近々産卵、抱卵になるではと思っています。(金子凱彦)


〔写真1〕松屋銀座東館と庇、周辺の環境は
観察を始めた当時とほとんど変わっていない

〔写真2〕産座用に枯草が敷いてある人工巣