先日、マスコミの関係者から「駅前のムクドリが増えているのは地球温暖化のせいですか?」と聞かれましたが、「それは誰も調べていないのではっきりわかりません」と答えるとその方は期待外れの答えだったので少しがっかりしていました。鳥の個体数が増えた、減ったというのはしっかりした科学的な裏付けがないとはっきりした答えは出せないことを説明しました。
それでは「東京都心のカラスの数は増えていますか減っていますか?」という質問であれば、即座に「減っています」と答えることができます。2021年の就塒個体数は2000年の約15%に減少していることがわかっています。都市鳥研究会では、1985 年より5 年ごとに都心部3か所のカラスのねぐらに入る個体数調査を同じ場所、同じ季節、同じ方法で35年にもわたり調査してきました。長期にわたる鳥類の個体数調査は、たいへん貴重な財産であり、今後の都市鳥研究にも生かされるものと思います。
東京という大都市にこれだけのカラスが生活している場所は、世界的にも稀でここの調査が35年も続いていることも他に類のない調査だと思います。カラスの個体数は下のグラフのような変化を見せていますが、今年はさらに減少しているのか増加に転じるのか、調査員になって解明してみませんか。
カラス調査は誰でもできます。調査地に出入りするカラスをカウントする簡単な作業です。ベテラン調査員と一緒に調査に参加しませんか。いろいろな鳥の情報等の話も聞けるチャンスです。調査の詳細は以下の通りです。(越川重治)
調査日:2025年12月13日(土) 雨天中止、12月14日(日)を予備日とします。
調査地: 「明治神宮」・「豊島岡墓地」の2か所・集合は午後3時
参加はボランティアでお願いします〔保険を付けます〕。
参加者のお名前は研究会誌に掲載させていただきます。
参加者には調査結果の報告書(PDFファイル)をお送りいたします。
【参加申し込み】メールで当会宛にお願いします。
1.申し込み先:E-mail:hkawachi2dream@yahoo.co.jp〔都市鳥研究会〕
2.ご氏名・連絡用電話番号・メールアドレス・・・・の記載をお願いします。
3.申し込み締め切りは11月9日です。