2018年9月22日土曜日

日本鳥学会2018年度大会に参加しました

 9月14日~17日まで新潟大学で開催された日本鳥学会2018年度大会に参加してきました。参加者はおよそ500名とのことで地方で行われた大会にしては、大勢の参加者で賑わったように思います。
 口頭発表は53題、ポスター発表は134題とじっくりと議論できるポスター発表が多くなるのは最近の傾向です。ポスターはあまりにも多いので、会期期間中にすべてをきちんと聞くのは無理で、ちょっと不完全燃焼な感じでした。
 気になる都市鳥関連の発表は、カラス5題、ツバメ2題、イソヒヨドリ2題、スズメ2題、オナガ、アオサギ、カモメ類、ウミネコ、電柱と電線の鳥、金沢市の鳥の各1題で、全体からはあまり多くない印象。そのなかで当会会員の松丸さんが発表者のひとりの「東京都心のウミネコのビル街屋上繁殖および内湾運河部橋梁での繁殖」や「市街地で繁殖するイソヒヨドリの食性分析」の発表が興味深く思いました。市街地で繁殖するイソヒヨドリは想像以上にバラエティに富んだ食事のメニューなのには驚きました。
 さいごに当会で企画した自由集会は都合により中止になったのですが、かなり楽しみにしていた方が多くいらっしゃったようで、何人もの方に「残念」と声をかけられました。みなさんのイソヒヨドリへの感心は相当高いものだと実感した次第です。(柴田佳秀)


2018年9月12日水曜日

お詫び・日本鳥学会大会へのイソヒヨドリの第2弾発表・中止

7月18日付当ブログで「なぜイソヒヨドリが内陸部へ・・・日本鳥学会大会で
第2弾を発表予定」とお知らせしましたが、発表者が参加できないという事情
により、ポスター発表・自由集会とも中止とさせていただきます。申しわけあ
りません。調査・発表に関わられた八王子・日野カワセミ会および伊豆野鳥愛
好会の皆様へお詫び申し上げます。

発表を予定していたメインの内容は、東京湾から約40㎞離れた丘陵地の東京都
八王子市・日野市一帯での繁殖地拡大の状況〔グラフ〕や営巣地の状況など。
また、静岡県伊東市におけるヒナへの給餌物の状況などです〔写真〕。

とくに伊東市宇佐美で撮られたヒナへの餌の種類の豊富さは、なぜこの鳥が今
まで「磯に執着」していたのか首をひねらざるを得ない状況です。餌は各種の
ガの幼虫、青虫、トカゲ、ムカデ、ハサミムシ・・・と手当たり次第なんで
も!といった状況で、しかも巣は隣りの家の2階の戸袋という、ムクドリのそ
れと同じパターンでした。
“イソヒヨドリは、なぜ今、内陸部に進出するのか”ますます興味がますとこ
ろです。発表予定の一部は、今秋発行の『都市鳥ニュース』No.25に掲載しま
す。