2022年7月27日水曜日

ご案内 都市近郊の水鳥の“いま・むかし”を知る・・・千葉県・手賀沼の鳥

千葉県我孫子市や柏市などに広がる手賀沼(てがぬま)は、利根川水系の湖沼で、大正時代には湖畔に志賀直哉や武者小路実篤などの別荘があり、白樺派ゆかりの地として知られていました。しかし、東京から近いために、その周辺部は人口の流入とそれに伴う開発が進み、1994(平成6)年には水の汚れを示すCODが全国ワースト1位となったほどです。

しかし、現在、湖畔には山階鳥類研究所や全国的にも珍しい“鳥の博物館”・我孫子市鳥の博物館が建っていて、日本の鳥の研究をリードする地となっています。

  

今回の我孫子市鳥の博物館の企画展「手賀沼の鳥-環境と水鳥-」【パンフレット】は、この地で創立50周年を迎える「我孫子野鳥を守る会」の1977(昭和52)年~2020(令和2)年までの44年間のカウント調査をもとにした鳥類の変化を紹介するものです。

コロナ禍が続く中ですので、事前に添付のパンフレットや同館のHPに目を通し、安全なご見学お願いします。〔都市鳥研究会・事務局〕






2022年7月19日火曜日

銀座のデパートに付けたツバメの「人工巣」で初めての巣立ちとカラス対策バリケードの設置

   東京銀座の老舗デパート「松屋銀座」の東館(中央区銀座3丁目)は、40年前から営巣が継続されている場所ですが、最近営巣場所の環境が変わってきて、造巣が難しい状況になってきました。そこで2019年3月にひさしの裏側に人工巣を取り付けました。その人工巣で今年6月に初めて4羽のヒナが巣立ちました。【写真1】

   松屋銀座東館の裏の集荷場にもツバメが営巣していますが、蛍光灯が取り外されることになり、今年3月に人工巣を2か所取り付けました。そこの人工巣にもツバメ夫婦が利用し始めたのですが、設置した場所が通りに面していてカラスに襲われる可能性があるということで、「カラス対策」を6月24日に行ないました。【写真2・3】

   その後、バリケードで守られた巣ではヒナたちが元気に育ち、昨日(7月18日)立ち寄った時、巣立ち間近なヒナたちを見ることができました。【写真4】〔金子凱彦・川内 博〕


写真1

写真2

写真3

写真4