2023年4月24日月曜日

シジュウカラが減った? 自然教育園での10年ぶりの調査

東京都心・港区にある「自然教育園」は、かつてはJR山手線・目黒駅が最寄りであったためか、所在地は目黒区と思われることが多かったのですが、近くに地下鉄の白金台駅ができたことや隣に「庭園美術館」という人気のスポットができたためか、間違えられることが少なくなったようです。

この地は縄文中期(約2500年前)の土器や貝塚が発見され、室町時代には豪族が館を構えたという長い歴史を持つ場所で、その後も持ち主は変遷しましたが、1949(昭和24)年に文部省の所管となり、「国立自然教育園」として一般に公開されるようになっています。

一帯は照葉樹を主体とした森で、空から見ると、コンクリートの海に浮かぶ“緑の島”のように見え、「緑島」(りょくとう)のひとつとされています。園内では自然に関するさまざまな研究がされていて、野生鳥類の調査も連綿と続けられています。

4月上・中旬に、1961(昭和36)年から続けられている「シジュウカラのテリトリーマッピング調査」を10年ぶりに実施しました【写真:囀るシジュウカラ、図:なわばりの変化・自然教育園ガイドブック・2014年刊より】 今回の調査は、時期・方法・調査者とも前回(2013年)と同じですので、同一条件でなわばりの数を比較することができます。

調査は終わったばかりですが、前回と大きく違うことが2点ありました。一つはヤマガラの進入が定着化していること、もう一つはシジュウカラの囀りが少なかったことです。結果の整理・分析等はこれからですが、同じような調査をされている方、興味をお持ちの方はご連絡をください。〔都市鳥研究会・川内 博〕