冬のムクドリのねぐら調査の一環として、1月23日夕方5時、東京メトロ東西線・行徳駅前〔千葉県市川市〕のムクドリの状況を調べに行ったところ、高架の駅舎外側のひさし裏に入り込む数百羽の群れを見かけました。
この地では10年程前に集団ねぐらが形成され、その後、「住民の苦情→市役所の機械的な対応」といった、全国各地で繰り広げられている“ムクドリ騒動”を経て、ここのところ、現在の場所に落ち着いているように見えます。
彼らが入り込む場所は、ひさしの裏〔写真1〕ですので、遠目ではまるでドバトの群れのように見えます〔写真2〕。駅前など繁華な場所での人工物ねぐらとしては、電柱・電線が一般的で、冬になると消滅しますが、このスタイルであれば周年利用ができるということになり、この鳥の都市鳥度のレベルがますます上がることになります。
ムクドリのねぐらはケースバイケース。現場を見れば見るほどさまざまな事例にぶつかり、興味がわいてきます。〔川内 博〕
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写真1 |
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写真2 |