2024年9月27日金曜日

「日本鳥学会2024度大会」に参加して・とくに「鳥インフルエン ザ」の公開シンポ

日本鳥学会の2024年度の大会が、東京大学農学部(東京都文京区)を中心に、9月13日(木)から17日(火)まで開かれ、1200名の参加者で盛況に終わりました。

内容は口頭・ポスター発表、自由集会、シンポジウムなど多彩で、天候も月曜日に小雨だった以外問題なく、朝から夜まで人波が絶えませんでした。なかでも“若い人と女性”が目立ち、高校生以下の参加者が200名を超えるという状況でした。

【シンプルな大会看板を撮る参加者】


今回の大会でとくに興味深かったのは16日に中央大学後楽園キャンパスで開かれた「野生鳥類と高病原性鳥インフルエンザ:大規模感染に立ち向かう」という公開シンポジウム。

世界中に蔓延し、猛威をふるっている「鳥インフルエンザ」。日本でも今世紀に入り断続的に発生し、その勢いは衰えを知らずといった病気です。今回はこの問題に関係している方々が一堂に会し、どのように立ち向かっているかを多面的に報告されるという内容で、野生鳥類・家禽だけでなく、ヒトを含む哺乳類への感染も報告されているこの難問の現状を知るいい機会でした。ただ、この大問題を討議するには3時間は少なく、やや消化不良の結末だったのは残念でした。〔川内 博〕

配布されたパンフレットの表紙