昨年8月14日にアップした、「東武東上線沿線のムクドリの駅前集団ねぐら」の続報です。東京・池袋駅から北上し、埼玉県に入って2つ目の急行停車駅、朝霞台駅(JR北朝霞駅との乗換え駅)、3つ目の志木駅、4つ目のふじみ野駅、そして5つ目の川越駅と、現在、急行電車の停車駅前だけで見つかっているムクドリの集団ねぐら。その後のようすをお知らせします。
一般に、関東地方の駅前のムクドリねぐらは、ケヤキ並木に形成することが多く、落葉とともに姿を消し、初冬までにはなくなります。
東上線沿線では、川越駅前の場合、11月29日に立ち寄った際にねぐらがなくなったことに気づきました。川越駅より都心部に近いふじみ野駅は、11月27日には4000羽前後がまだ落葉していないケヤキの並木に集まっていて、さらに都心部に近い志木駅前にも500羽前後がねぐらを取っていました。さらに12月6日にも両駅前にねぐらが残っていましたが、12月29日には、志木駅より北に位置するねぐらは全部なくなっていました。しかし、池袋に一番近い朝霞台駅前のねぐらは、落葉後は電線にねぐら場所を移し、3000羽程度が居残っていました〔写真〕。一昨年にも冬中ねぐらがありましたので、今冬もこの状態が続く可能性があり、調査は継続せざるを得ない状態です。
それにしても、「急行停車駅」前の街づくりはさまざまで、共通性があるとは思えません。「乗降客数」が問題であれば、1つ目の急行停車駅の和光市駅が、東上線では池袋駅につぐ多さです。しかし、ここにはムクドリのねぐらはできたことがありません。「ムクドリはなぜ駅前にねぐらをつくるのか」相変わらず“謎”です。
〔川内 博・桂子〕
※ 本調査の範囲は、池袋駅~川越駅まで。ムクドリの数は推定です。 〔川内 博・桂子〕
朝霞台駅のムクドリ塒 |