東京都八王子市を中心に活動している「八王子・日野カワセミ会」は、当会が実施している「東京駅を中心とした3㎞四方」と比較ができるように、JR八王子駅を起点に同様の調査しています。会報『かわせみ』第58号に、昨年の結果が載っていました。
同会では2001年が最初で、今回が4回目で、巣数の年次変化は下記のグラフ〔第2図
縦軸:巣の数・横軸:調査年〕の状況で、残念ながら“右肩下がり”。5年前と比べ約10%、10年前と比べると35%の減少とのこと。次いで営巣した建物については、1建物に1巣が89%でしたが、多数造られている場所もあり4巣(市民センター)・5巣(小学校)・6巣(保育園)とのこと。“人がたくさんいるところが好き”ということと、適した建物が減ったということではないかと推測しますが、「駅はゼロ」というデータ〔第3表〕も最近の状況を現していると思いました。(川内 博)