昨年7月30日に第3報をのせたこの報告、今年も6月末から調査を始めました。基本的な状況は昨夏と同じで、東武東上線の急行停車駅の朝霞台駅(JR北朝霞駅)・志木駅・ふじみ野駅・川越駅(いずれも埼玉県)に「ムクドリの集団ねぐら」ができていました。
今夏まず調べたのが池袋からもっとも近い朝霞台駅。昨年と同じ場所に同じ規模でできていました。目算4000羽程度。志木駅も同様でしたが、昨年よりやや少ない感じで2000羽程度。川越駅は、6月29日には4000羽程度が西口に集中し、ロータリー脇のケヤキに多数が止まっていました。しかし8月4日には、昨年までと同様、東口の広告塔やTVアンテナにも集まっていました。
今年一番の変化はふじみ野駅で、ここでは西口のロータリーから延びる大通りの左右のケヤキ並木に5000羽を超える数が集まり、昨年までは市から委託された男性2名が、ディストレスコールでムクドリの追い立てを行っていました。しかし、今年は、駅前から約250mまでの間に、見なれない商品名の「ムクドリ害対策器」〔写真1〕が10台設置され、18時30分からランダムに人工合成音を発していました。その効果は抜群で、ムクドリはまったくと止まっていませんでした。しかも、その音はムクドリ以外には影響がないようで、その近くで多数のスズメがねぐら入りをしていました。
ムクドリはというと、残念ながら、その先の機器が設置されていない並木に集まっていました。結局はただ追い出しただけで、問題の根本的な解決とはなっていないようです。効果抜群の“新兵器”の威力がいつまで続くのかは興味のあるところで、7月31日の時点ではその状況は持続されていました。〔写真2〕
ところで、変化としてはもうひとつ。急行が止まらない朝霞駅の東口ロータリーのケヤキにねぐらができたことです。数は3000羽程度。しかし、7月初めに気づいたこのねぐら、26日に再調査をした時には一帯の街路樹が強剪定され、1羽の姿も見かけませんでした。やはり「駅前ムクドリ」にとって“にぎやかさ”がねぐらの必要条件なのか?
〔川内 博〕
今夏まず調べたのが池袋からもっとも近い朝霞台駅。昨年と同じ場所に同じ規模でできていました。目算4000羽程度。志木駅も同様でしたが、昨年よりやや少ない感じで2000羽程度。川越駅は、6月29日には4000羽程度が西口に集中し、ロータリー脇のケヤキに多数が止まっていました。しかし8月4日には、昨年までと同様、東口の広告塔やTVアンテナにも集まっていました。
今年一番の変化はふじみ野駅で、ここでは西口のロータリーから延びる大通りの左右のケヤキ並木に5000羽を超える数が集まり、昨年までは市から委託された男性2名が、ディストレスコールでムクドリの追い立てを行っていました。しかし、今年は、駅前から約250mまでの間に、見なれない商品名の「ムクドリ害対策器」〔写真1〕が10台設置され、18時30分からランダムに人工合成音を発していました。その効果は抜群で、ムクドリはまったくと止まっていませんでした。しかも、その音はムクドリ以外には影響がないようで、その近くで多数のスズメがねぐら入りをしていました。
ムクドリはというと、残念ながら、その先の機器が設置されていない並木に集まっていました。結局はただ追い出しただけで、問題の根本的な解決とはなっていないようです。効果抜群の“新兵器”の威力がいつまで続くのかは興味のあるところで、7月31日の時点ではその状況は持続されていました。〔写真2〕
ところで、変化としてはもうひとつ。急行が止まらない朝霞駅の東口ロータリーのケヤキにねぐらができたことです。数は3000羽程度。しかし、7月初めに気づいたこのねぐら、26日に再調査をした時には一帯の街路樹が強剪定され、1羽の姿も見かけませんでした。やはり「駅前ムクドリ」にとって“にぎやかさ”がねぐらの必要条件なのか?
〔川内 博〕
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