2022年3月29日火曜日

最近の「ツバメ」の話題をお寄せください

 コロナ禍のなか3年目の春を迎えています。都市鳥研究会では、身近なところでの「ツバメ」の話題を集めています。“コロナ禍で電車に乗る人が少なくなって、駅舎でのツバメの営巣がなくなった”・“久しぶりにツバメを見かけたらコシアカツバメだった”・“市役所にあったイワツバメのコロニーがハシブトガラスに襲われた”などなど、また、あまりなじみのない「リュウキュウツバメ」や市街地へ入ってきた「ヒメアマツバメ」の話題などもぜひお寄せください。

  昨年末に発行された『全国鳥類繁殖分布調査報告』を見ると、約半世紀の間に、日本にすむ鳥たちの繁殖分布の変化に興味がわいてきます。ツバメたちも同様で、その変化にはそれぞれ理由があるはずです。そのあたりのことは図面上で俯瞰的にみても分かることではなく、地面を歩きながら、ひとつ一つ丁寧に調べていくしかありません。

  私のフィールドでは、ツバメの営巣は減る一方です。また、10年来繁殖していた、JR北朝霞駅(埼玉県朝霞市)のイワツバメの古巣を利用したヒメアマツバメの営巣地には、コンクリート造りの鉄道高架の落下事故防止のためか、天井にネットが張られてしまいました。そのためほとんどの巣は使われなくなってしまいました。【写真1・2】今春は、その後どのようになっているか調べる予定です。  

 都市環境にすむ「ツバメ」の今を、写真などをまじえてご報告ください。このブログや当会広報誌『都市鳥ニュース』などで紹介させていただきます。〔川内 博〕

※話題提供は都市鳥研究会・事務局にメールでお送りください。

メールアドレス:hkawachi2dream☆yahoo.co.jp
なお、アドレスはスバム対策のために、@を☆にしてありますので、お手数ですが、手入力で☆を@にかえていただきますようお願い申し上げます。


(写真1)イワツバメの古巣を利用したヒメアマツバメの巣


(写真2)高架の天井一面にネットが張られたコロニー



2022年3月15日火曜日

銀座のデパートにツバメのための人工巣を取付けます・今春の成果が楽しみです

東京銀座の老舗デパート「銀座松屋」は“ツバメの定宿”として知られています。銀座で長期間営巣を続けているのはここだけです。

その東館(中央区銀座3丁目)では、昨年までツバメが利用していた蛍光灯がすべて取り外され、巣が撤去されました。

銀座のど真ん中で巣を作る足がかりがある建物はほとんどありません。そこでツバメの手助けをしようと、松屋デパートさんの協力を得て、人工の巣を取り付けることとなりました。今春、その成果が楽しみです。(金子凱彦)


昨年までツバメは庇下の蛍光灯のカバーで営巣していました。カバーに切り込みを入れて持ち上げ、巣やヒナが落ちないように工夫されています。デパート関係者に守られていました。


     庇の天井下に付いていた蛍光灯が外されました。柱や壁に人工の巣を付ける予定です。