コロナ禍のなか3年目の春を迎えています。都市鳥研究会では、身近なところでの「ツバメ」の話題を集めています。“コロナ禍で電車に乗る人が少なくなって、駅舎でのツバメの営巣がなくなった”・“久しぶりにツバメを見かけたらコシアカツバメだった”・“市役所にあったイワツバメのコロニーがハシブトガラスに襲われた”などなど、また、あまりなじみのない「リュウキュウツバメ」や市街地へ入ってきた「ヒメアマツバメ」の話題などもぜひお寄せください。
昨年末に発行された『全国鳥類繁殖分布調査報告』を見ると、約半世紀の間に、日本にすむ鳥たちの繁殖分布の変化に興味がわいてきます。ツバメたちも同様で、その変化にはそれぞれ理由があるはずです。そのあたりのことは図面上で俯瞰的にみても分かることではなく、地面を歩きながら、ひとつ一つ丁寧に調べていくしかありません。
私のフィールドでは、ツバメの営巣は減る一方です。また、10年来繁殖していた、JR北朝霞駅(埼玉県朝霞市)のイワツバメの古巣を利用したヒメアマツバメの営巣地には、コンクリート造りの鉄道高架の落下事故防止のためか、天井にネットが張られてしまいました。そのためほとんどの巣は使われなくなってしまいました。【写真1・2】今春は、その後どのようになっているか調べる予定です。
都市環境にすむ「ツバメ」の今を、写真などをまじえてご報告ください。このブログや当会広報誌『都市鳥ニュース』などで紹介させていただきます。〔川内 博〕
※話題提供は都市鳥研究会・事務局にメールでお送りください。
メールアドレス:hkawachi2dream☆yahoo.co.jp
なお、アドレスはスバム対策のために、@を☆にしてありますので、お手数ですが、手入力で☆を@にかえていただきますようお願い申し上げます。
(写真1)イワツバメの古巣を利用したヒメアマツバメの巣 |
(写真2)高架の天井一面にネットが張られたコロニー |