2026年5月17日日曜日

埼玉県戸田市・彩湖で越冬したカリガネ

 環境省のレッドリストで「EN(絶滅危惧種)」とされているカリガネ1羽が、埼玉県戸田市の彩湖の岸辺で越冬しました。昨年113日に月1回の同地定期調査時に、彩湖のほとりに20人以上の人だかり。みんなの目やカメラの先には1羽のガンが悠々と生い茂るイネ科の草の先をついばんでいました。嘴の根元の白斑がまだ小さいカリガネの幼鳥でした【写真1・2025113日撮影】。まわりではオオバンたちがさかんに採餌をしていました。カリガネは集まった人を警戒するそぶりもなく、さかんに採餌を続けていました。


【写真1
 

 その後も毎月継続観察をしたところ、いる場所はいつも同じで、カメラを向けられて警戒することなく、また人が数メートルまで近づいても逃げず、“餌付け”でもされているのかと、周囲にいる人に聞いてもそのような行為は見ていないとのこと。

結局、11月・12月・1月・2月・4月にこの鳥を確認し、専門家からの依頼があった「幼鳥の白斑の変化のようす」を継続的に写真に収めることができました。【写真2・2026221日撮影】

【写真2】


 それにしても、同じ場所に半年いて、➀餌が確保できたことと、➁警戒するようなそぶりはなかったことに興味を持ちました。➀については今後植物の専門家の意見を聞く予定です。➁については、野鳥にたいしての“マナー”が少し良くなったのではないかと思いました。5月初めに訪れたときは、近くにいたキンクロハジロの群れもいなくなっていて、彼らとともに北の国へと飛び立ったと思われます。〔川内 博〕