この夏・秋に放映されたNHK総合テレビの生きもの番組「ダーウィンが来た」で、“銀座のツバメ”が2回登場しました。1回目は8月18日放送の「東京いきもの調査隊・春編」、2回目は11月10日放送の「東京いきもの調査隊・秋だけど夏編」のなか。共通話題は「ツバメとミツバチ」の関係でした。主役のツバメの子育ての場所は老舗デパート・銀座松屋の裏の建物。ミツバチの養蜂場はその近くのビルの屋上。
今回の撮影中に、銀座地区で新しい巣が2か所見つかりました。番組ではツバメの繁殖が増えたのはビルの屋上に「養蜂場」があり、獲物が増えたからではなかと推測していて、実際ツバメがハチを捕らえるシーンが映されていました。2回目の登場は、その番組を視た視聴者から“ハチをヒナに与えて刺されないの?”という疑問に答えたもので、調べてみたらツバメが捕っていたハチは「毒針を持たない雄ばかり」という興味深い話でした。
来春、この地で当会は5年ごとに行っているツバメの8回目の繁殖調査を実施します。右肩下がりだった銀座地区のツバメの巣の数が上向きに転じるのか今から楽しみです。
ところで、この番組に関係した会員の金子凱彦さんから、銀座の屋上養蜂場にイソヒヨドリが来ているという情報が入りました。今月その養蜂場を訪ね、状況をお聞きし、現場を見せてもらいました【写真・養蜂場のある銀座ビル街】。 今後“銀座のイソヒヨドリ”という新しい展開が開けるか、これも楽しみです。
来る12月1日(日)に、当会や日本野鳥の会東京、バードリサーチの共催で「東京の鳥の現状」を伝える講演会が開かれ、イソヒヨドリの話も登場します。詳しくは、前月の当ブログをごらんください。