2022年8月30日火曜日

東武東上線のムクドリの「駅前ねぐら」・第8報

前回の第7報は、昨年11月30日付でアップしましたが、そのなかのトピックスとしては、ふじみ野駅西口(埼玉県富士見市)からムクドリのねぐらが消え、隣駅の上福岡駅東口(同ふじみ野市)の通りに移ったこと、また、東上線では池袋駅につぐ乗降客数の多い川越駅(同川越市)のねぐらが消滅したことを伝えています。  

この8月、夏場の状況を知るため、池袋駅(東京都豊島区)~川越市駅(埼玉県川越市)までの駅前ねぐら状況を探ってみました(チェック調査+情報調査)。

ねぐらが形成されていた駅は志木駅(東口・2000羽+)・ふじみ野駅(西口・30羽)・上福岡駅(東口・4000羽±)で、これまで記録のあった朝霞台駅・川越駅では見かけませんでした。

今回のチェック調査で、一昨年まで4000羽程度が飛来し、この時期には2回目の大規模剪定が行われていたふじみ野駅西口の駅前通りのけやき並木の緑がそのままになっていたこと。一方、隣駅の上福岡駅東口の駅前通り(サンロード)に大量のムクドリが集まっていたこと。そして、川越駅は東口・西口とも飛来の形跡がなかったことなどがわかりました。川越では、川越駅から約1㎞離れた西武新宿線の終着駅「本川越駅」の東口には約6000羽のムクドリが集まっていました。【写真】

 “ムクドリの駅前ねぐら”は人によるさまざまな干渉で刻一刻変わるので、単発的なチェック調査ではその実態を知ることは難しい面がありますが、今回の調査では、昨年11月の第7報と同じような状況が続いているらしいということがわかりました。 〔川内 博〕