2026年3月15日日曜日

ヒヨドリの食べものいろいろ

秋から冬にかけて、ヒヨドリはさまざまな果実を食べて暮らしています。しかし2月頃になると、その果実もほとんどなくなり、木の葉や草の葉など、ほかの鳥があまり利用しない食べ物を食べるようになります。

とくにブロッコリーが好きなようで、畑に植えられている作物に群れで飛来して葉を食べています。興味深いのは、人が食べる花芽にはほとんど手をつけず、葉ばかりを食べる点です。これにはヒヨドリなりの選択理由があるのでしょうか。想像ではありますが、寒さに備えて植物が葉に糖分を蓄えるため、その甘みをヒヨドリが好んでいるのかもしれません。

ブロッコリーに群がるヒヨドリ

ヒヨドリはこのほかにも、白菜やキャベツなどのアブラナ科の植物をよく食べます。これも同じ理由による可能性がありそうです。また、アカザ科のホウレンソウにも被害が出ることが知られており、これについても糖分との関係があるように思えます。ただし、栽培している農家にとっては深刻な被害であることも忘れてはなりません。

キャベツを食べるヒヨドリ

ヒヨドリは木の葉も食べる鳥として知られており、とくに好んで食べるのがユズリハです。ユズリハの葉にはアルカロイド系の毒が含まれているといわれますが、ヒヨドリは問題なく食べているようです。なぜ平気なのかは不思議ですが、ヒヨドリが食べたくなる何かがユズリハの葉にあるのだと思います。

ユズリハの葉を食べる。葉は食べられてギザギザになっています。

最後に、ヒヨドリが食べたものの中で、私がいちばん驚いたものを紹介します。それは米ぬかです。友人の畑で肥料として山積みにしてあった米ぬかにヒヨドリがたくさん集まると聞き、実際に見に行ったことがあります。ヒヨドリたちはそれをとてもおいしそうに食べていました。

米ぬかを食べるヒヨドリ

考えてみれば、和鳥の餌として米ぬかが使われるのは昔から普通のことですし、ニワトリの飼料にも利用されています。そう思うと、ヒヨドリが米ぬかを食べていても、それほど不思議ではないのかもしれません。(柴田佳秀)