2021年11月30日火曜日

東武東上線のムクドリの「駅前ねぐら」・第7報

  2015年8月14日から、ほぼ毎年のように本ブログにアップしている同名のタイトルも第7報となりました。今秋の9月~11月の状況を報告します。基本的にはこの6年間と“変わらず”ということになりますが、新しい動きも見られました。

    ひとつは、「新ねぐら地発見」で、今まで私の調査範囲では記録がなかった上福岡駅(埼玉県ふじみ野市)の駅前にムクドリのねぐらがあるとの情報で、10月28日に現地を訪れ、約1000羽のねぐら入りを確認しました【写真】。上福岡駅は急行電車が通過する駅で、本ブログによく登場している急行停車駅の「ふじみ野駅」の隣りです。  

  そのふじみ野駅はここのところのさまざまな対策が功を奏したのか、駅前から姿を消し、昨年は約1㎞離れた川越街道との交差点付近に移動していました〔2020年8月31日付をご覧ください〕。今秋の3回の調査では、9月27日に17時12分時点ではムクドリはいませんでしたが、川越街道の交差点まで確認にいき、17時50分に駅前に戻ってみると、駅前広場の5本のケヤキで数100羽の鳴き騒ぐ声を確認しました。しかし、その後、2回同地を訪れた時は、ムクドリの声はなく、駅前から続く通りに点々と設置された10台の「バードプロテクター」が次々と鳴り響いていただけでした。現時点では確証はありませんが、上福岡駅前に飛来したムクドリは、“追い立てると隣の駅に移る”というこの鳥の習性から、ふじみ野駅から移動したのではと考えられます。

 ちなみに、11月28日に上福岡駅での再調査をしたところ、約500羽のねぐら入りを確認しました。その後電車で約6分のふじみ野駅に立ち寄りましたが、やはりムクドリの気配はありませんでした。  

  もう一つの変化は川越駅からムクドリのねぐらが消えたことです。川越駅には9月21日と11月3日に訪れましたが、東口・西口とも糞跡もなくムクドリのねぐらの“気配なし”といったところです。この地でねぐらが確認できなかったのは昨秋も同じで、ねぐら地が西武新宿線の本川越駅に移ったのか、現在経過調査しているところです。[川内 博・桂子]