2023年5月14日日曜日

ミゾゴイの飛来とオオタカの子育てライブ・東京・港区・自然教育園の近況

 東京都心部には、皇居をはじめ、明治神宮、新宿御苑など10以上の緑島(りょくとう)が点在しています。JR目黒駅から近い自然教育園もそのひとつ。縄文中期からの歴史を誇る園内には池や湿地もあり、かつては都心部での「カワセミの繁殖地」として知られていたところです。

4月29日の夕方、閉園後の巡回をしていた職員の方が撮られた写真が送られてきてきました。夏鳥のミゾゴイ(溝五位)【写真上】で、園内では2014年12月に目撃されたのが初記録で、2017年4月には撮影もされています。今回は久しぶりの観察でその後の続報も期待したのですが、翌日来園者からの情報もなく、一夜限りだったようです。

緑島での観察は文京区の小石川植物園でもあり、2018年5月・2019年4月に記録されています。ミゾゴイは近年減少がいちじるしく、環境省のレッドリストで「絶滅危惧Ⅱ類」、世界的にもIUCN(国際自然保護連合)で「絶滅危惧種」に指定されています。

この自然教育園では、6年前から園内でオオタカが繁殖していて、そのようすは巣の上に取りつけられたカメラで撮られ、園内の施設で見ることができます【写真下】。かつてはカワセミの子育てのライブも放映されていましたが、ここ数年来はオオタカの子育てライブが続いています。ただ“ライブ”(生中継)ですので、興味あるシーンを見るには、じっと待たなければなりませんので、時間がない方は隣のテレビでの昨年の子育てのようすのダイジェスト版をどうぞ。5月初めに孵った4羽のヒナは真っ白でまだ小さく、放映は1か月程度続く予定とのことです。〔都市鳥研究会〕

ミゾゴイ


園内のライブ映像モニター