鉄道の駅は多くの人が集まる場所で、ツバメがよく営巣する環境でもあります。かつては駅舎の軒下で子育てするツバメの姿をよく見かけ、微笑ましそうに見守る利用客の姿もありました。
しかし近年、駅で営巣するツバメをあまり見かけなくなりました。さらに、糞が不衛生だという利用客からのクレームもあり、ツバメの営巣を歓迎しない駅も少なくないようです。
そんななか、昨年は東京駅丸の内口の改札ドームにツバメが営巣し、大きな話題になりました。都市鳥研究会では過去40年間、東京駅を中心とした3km四方でツバメの繁殖状況を調査していますが、この場所での営巣は初めての記録でした。このときの様子は、このブログでもお伝えしました。
今年も同じ場所にツバメが営巣することを期待して待ちましたが、残念ながら姿を見ることなくシーズンを終えたようです。あの美しいドームの下を飛ぶツバメをもう一度見たいという願いは、叶いませんでした。
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| ドームの下を飛ぶツバメの親鳥 |
ところが7月26日、思いがけない場所で駅のツバメに出会いました。地元の最寄り駅である千葉県のJR柏駅に、ツバメが営巣していたのです。
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| JR柏駅の営巣場所。防犯カメラの上に造巣した。 |
ふつうツバメは4月頃から営巣を始め、2回目の繁殖でも6月頃には巣作りを行い、7月初めにはヒナが巣立ちます。そのため、今シーズンの繁殖はもう終わったものと思っていました。7月下旬になって営巣中のツバメに出会うとは、まったく予想していませんでした。
おそらくこのツバメは、どこかで繁殖に失敗し、再営巣の場所として駅を選んだのではないかと思います。というのも、4月末頃から何度かこの近くを飛ぶツバメの姿を確認しており、どこかで営巣していることは間違いなさそうでした。ただ、その場所を特定できずにいたのです。
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| ヒナは2羽と少ない状況(7月27日) |
その後、柏駅のあたたかい配慮によってツバメたちは見守られ、8月5日、2羽のヒナが無事に巣立ちました。
柏駅では過去にも何度かツバメが営巣したことがありますが、私の記憶では最後に見たのは20年ほど前だったと思います。本当に久しぶりの営巣でした。
| 駅のあたたかい配慮で守られました。 |
東京駅では見ることのできなかった駅のツバメに、思いがけず地元の柏駅で再会することができました。2羽のヒナが無事に巣立ったことを、とてもうれしく思います。
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| すっかり成長したヒナたち。8月5日巣立ちました。 |



