10月31日~11月3日にかけて名古屋大学で開かれる「日本鳥学会2026年大会」のなかで「世界の都市鳥研究の動向」というタイトルで自由集会を開きます。
東京の都心になんでこんなに鳥が多いのだろう!? かつて “東京の街にはカラスとスズメとドバトしか棲めない!” といわれていたのが、1970~80年代の東京の市街地では、冬鳥だったヒヨドリが街なかで子育てをしたり、カワセミが戻ってきたりと思いもかけない状況が続きました。
そんな中で「都市鳥研究会」は立ち上がりましたが、その後もコゲラやツミ・オオタカなどが街なかの緑で営巣したり、水辺ではカルガモの子育てのようすが連日報道されたり、「手乗りスズメ」などの話題が続き、それまでの“常識”では考えられなかったような事例が増えています。また、人や人工環境を上手に利用するなど、興味深い行動が増えています。
同じような現象・事象は世界各地で起こっていて、ヨーロッパやアメリカの都市での話は漏れ伝わってきていました。しかし、なかなかそれらの研究のなかに入っていくことができていないのが現状です。
今回、世界でどんな研究がなされているのかを知るための機会を設けることになりました。大会の要旨集には「イギリス鳥学会(BOU)では、2016年と2024年に「Urban Birds」をテーマにした大会が開催されています。国際鳥学会(IOU)では、2018年のIOC大会を機に検討された都市鳥のワーキンググループであるUrban Bird Consortium (URBICON)が2023年から始動しています。また、都市鳥に関する研究論文や総説も近年増加しています。それらの中には、日本国内ではこれまであまり研究されて来なかった視点での都市鳥研究も見られます。」と記されています。
集会では「今、世界ではどのような都市鳥研究が行われているのか」を視点として、全般的な動向を当会幹事の橋本啓史氏(名城大・農)がいくつかの総説などを基に紹介します。次いで、アマチュアでも取り組める研究分野として、濱尾章二氏(国立科学博物館・名誉研究員)から都市における鳥のリスク回避行動の変化について、寺嶋建氏(大阪公立大院・理・博士後期課程)から都市孤立緑地の鳥の環境に対する反応の時代間比較について、先崎理之氏(北海道大院・環境科学)から騒音・人工光の鳥への影響について、岡村悠太郎氏(名城大院・農・研究生)から都市の高温化が鳥へ与える影響についてなどの話をしていただきます。
大会へ参加される方は、ぜひ11月1日(日)18時30分~20時30分「S-11番教室」へお出かけください (講演のようすは、当会の会誌やブログなどで紹介予定です)〔都市鳥研究会・事務局〕