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2012年4月2日月曜日

カラスのクルミ割り・東京の場合

カラスが車を利用してクルミの実を割らせるという話はよく知られていますが、クルミを堅い地面に落として割るという行為はもっと一般的で、全国的に見られる行動です。東京都内での観察例は今までまとまって報告されたことがありませんでしたが、このたび日本野鳥の会東京の機関誌『ユリカモメ』20123月号(№677)に、ある程度まとまった形で発表されました。〔地図参照〕
この件については、同会研究部のMLに観察事例が報告されると、いくつもの過去の事例が次々と出され、皆さんが日ごろから興味を持っていたことがよくわかったそうです。やはりカラスは「人気者」ですね。
報告のタイトルは「東京都内でのカラスのクルミ割り行動」、報告者は青梅自然誌研究グループの御手洗望さん。このたび同会の研究部HPにその記事がアップされましたので、ぜひご覧ください。(川内博)

なお、発表された地図には、その後次のような訂正がありますので、ご注意ください。
誤::ハシボソの貝落とし:ハシボソの車によるクルミ轢き割らせ
正:ハシボソの貝落とし:ハシボソの車によるクルミ轢き割らせ
日本野鳥の会東京・研究部HPhttp://homepage2.nifty.com/tokyo-birdstudy/


2012年3月18日日曜日

「名城周辺 カラスに泣く」名古屋のカラス事情・新聞記事から

朝日新聞名古屋本社版の2012314日付夕刊によると、名古屋市中区の名古屋城近くの名古屋高裁、地裁の合同庁舎前の街路樹などで、カラスがねぐらをとるようになって、市民との間で、トラブルが発生しているとのことです。同記事には、「名古屋高裁によると、関係4庁舎では数年前から、屋上にカラスが嫌う薬剤をまいたり、ピアノ線を張ったりして近付けないようにしているという。」という文面もあり、この問題がごく最近発生したのではないようです。
名古屋のカラス事情については、かつて『URBAN BIRDS』№612003年発行)に、札幌から福岡までの8大都市の状況報告のなかで触れました。1997年・2002年の調査時には、早朝の都心部ではハシブトガラス・ハシボソガラスを合わせて数10羽確認しただけで、東京や札幌のような「ゴミ集積所の食い荒し」のような光景はまったく見かけませんでした。〔写真・名古屋のごみ集積所〕また、ねぐらについても、事前情報を得た、千種区の東山公園で、スカイタワー裏の林に集まる2000~3000羽の集団ねぐらを観察しただけでした。もちろん、わずかな情報と数日の現地調査ですので、実態を確実につかんだわけではありませんが、いわゆる東京の「カラス問題」とは無縁の街と判断しました。
最近、名古屋に限らず、「カラス問題」が全国各地で発生しているようです。そこでしばしば話題になるのが、東京都が実施している「捕殺」。これは、野生動物の命を軽んずる方法で、しかも、お金(税金)がかかるばかりで、一般市民が期待するような効果はほとんどありません。〔川内 博〕

2012年2月9日木曜日

松本にもカラスの塒で問題が表面化

2月9日付けの信濃毎日新聞によると、松本市内のあがたの森公園でカラスが塒をつくり、苦情が出て問題になっているそうです。
カラス問題は、ゴミ荒らしや攻撃から、塒問題にシフトしてきている感じがします。
特徴は、地方都市の都市部の中心にある緑地に塒する。構成種はハシボソガラスが多く、冬塒であることがあげられそうです。
2005年に松本で日本鳥学会の大会があり、そのときカラスを見て回りましたが、ほとんど見られませんでした。状況が変化してきているのでしょう。(柴田佳秀)

松本のあがたの森公園がカラスのねぐらに 市に住民から苦情

2012年2月6日月曜日

電線にぶら下がるミヤマガラス

カラスはいろいろな「遊び」と思われる行動をすることが知られていますが、どの種がどのようなことをするか、きちんとまとめられたことは無いように思います。
私自身は見たことがないのですが、電線にぶら下がるカラスが知られています。私の記憶では、ハシボソガラスがこのようなこのようなことを時々するようですが、ほかの種がするのかどうか、知りませんでした。ところが、ミヤマガラスが電線にぶら下がっている写真が、あるブログに出ているのを偶然に見つけました。

ミヤマガラスのぶら下がり120109千葉県

さらに調べると同じブログにハシブトガラスがぶら下がっている動画も出ていました。

カラスのぶら下がり(動画)111113千葉県(追加111129)」

どの種類が、どのような時季に、どのような状況で行っているか、情報を集積すると、何か分かってくるかもしれません。(渡部良樹)

2012年1月20日金曜日

埼玉・平林寺のカラスの就塒状況のリポートを貸し出します

東京のいわゆる「カラス問題」は、現都知事再選ということで、抜本的な解決策がなされないまま、捕獲などが継続されています。最近は生ごみの収集方法なども改善され、ごみ漁りをなどの問題は少なくなり、また、都への苦情が少なくなっていて、マスコミなどもあまり取り上げなくなって小康状態というところです。
ただ、最初は東京や札幌、仙台などの限定問題と考えられていたものが、各地の都市でも勃発し、全国的な問題となっています。そこで、どんな問題が発生しているかは、今後このブログで紹介をする予定です。
ところで、本会をはじめとして、まず基礎的な個体数調査を実施しているところは多く、それぞれ工夫をしています。どんな調査方法で、どんな成果を上げているのか、いろいろなリポート・報告書を読むのは有効です。
昨年末、東京都と隣接している埼玉県新座市の平林寺での状況が、読みやすい形で発表されました。調査を実施している武蔵野野鳥の会が発行した創立30周年記念号に、『平林寺におけるカラスの就塒状況』(高橋新吉・荒尾精二)というタイトルで28ページをついやしての報告です。
記念号が会に寄贈されましたので、読みたい会員には貸し出します。メールで事務局へその旨お知らせください。メール便で現物(記念号)をお送りしますので、2週間程度でご返却ください。〔都市鳥研究会事務局〕