2019年9月21日土曜日

100人集まった「イソヒヨドリ・自由集会」 ~日本鳥学会2019年度大会・報告1~

 日本鳥学会の会員数は1200名。今回その年次大会に900人以上の参加者があったとのことです。それを反映してか、大会初日、9月13日午後3時30分~5時30分の都市鳥研究会主催の自由集会「イソヒヨドリの繁殖地拡大を考える・Ⅱ」(川内 博・柴田佳秀・越川重治・橋本啓史)には、最終的に会場いっぱいの100名の参加者がありました。
  プログラム前半は話題提供を各10分。1.SNSを使った全国調査の結果(柴田佳秀氏)【写真】、2.東京・武蔵境での観察( 鈴木遼太郎氏)、3.中部地方の分布状況(新實 豊氏)、4.“なぜ”をコンセプトに新展開(川内 博氏)の4題。質疑応答のあと、後半は、自由討論ということで“なぜ内陸部に生息地を拡大したのか?”ということを軸に、参加者からお考えや情報をお聞きしました。驚いたことに、フロアーからは次々に手が挙がり、時間いっぱいまで発言は途切れませんでした。それだけ、皆さんが身近にイソヒヨドリを見ていて、興味を持っていたと思われます。
  話題提供では、日本野鳥の会中部ブロックの調査結果を、愛知県支部支部長の新實 豊氏から報告いただけ、内容が充実しました。感謝いたします。


2019年8月18日日曜日

イソヒヨドリの内陸部進出調査・首都圏からはじめます

イソヒヨドリが内陸部に進出している現象を全国規模で追っていますが、その状況調査をまず、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・山梨県の首都圏からはじめます。
イソヒヨドリを街のなかや、海辺から遠く離れた場所で出会うことが多くなっています。
状況については、これまで概況を発表してきましたが、綿密な調査は行っていませんでした。
そこで、この8月から、個々の観察データや文献などを集積して、その実態を明らかにして、この現象の原因や理由を追求していきたいと思います。ぜひご協力ください。

依頼・連絡・途中での情報公開などは、基本的にパソコンメールで行いますので、PC環境をお持ちの方で、ご協力いただける方は、下記のアドレスにご連絡ください。また、文献などの情報も集めています。下記の住所に郵送などでご連絡ください。

メールアドレス:hkawachi2dream@yahoo.co.jp
住所:〒351-0114 和光市本町31-16-901 都市鳥研究会
電話・Fax:048-462-7141〔電話での場合は、まず「イソヒヨドリの件で」とお話しください〕


2019年7月22日月曜日

ついに事務局がある街でもイソヒヨドリが繁殖・埼玉県和光市での初 記録

  次々と内陸部での生息・繁殖が記録されているイソヒヨドリ(Monticola
solitarium)の巣立ちビナを、6月30日夕刻に、東京湾から約25km内陸に入った埼玉県和光市の駅近くのイトーヨーカドーの4階駐車場で発見しました。初めてのことです。
  「イソヒヨドリの内陸部進出」現象は、当会が全国展開している調査です。事務局のある我が家を“表敬訪問” (?)したのは5年前のこと。そのようすは、当ブログの2014年8月6日付でアップしています。
  当市での観察は今回で7例目。ヨーカドー付近で見かけたのは昨年2回、今年は3月22日・5月20日に次いでのこと。「巣立ち」にしてはやや早いと思われるヒナでしたが、4階から通りを隔てた向かい側の1階屋上に飛び移っていました【写真1】。近くでは、雌親が暗闇のなか警戒声を発しながら飛びまわっていました【写真2】。

  「イソヒヨドリの内陸部進出」については、今年の9月に東京・足立区の帝京科学大学・千住キャンパスで開かれる日本鳥学会大会で、ポスター発表と自由集会を開きます。
  今年は1日のみの「聴講参加」(1,000円)が設けられましたので、自由集会(9月13日午後3時30分―5時30分)やポスター発表(イソヒヨドリの説明は9月14日午後3時―5時)への参加がしやすくなりました。ただし、聴講参加の申込みは8月末までです。詳しくは日本鳥学会大会のサイトをご覧ください。

写真1

写真2



2019年6月26日水曜日

東京・自然教育園で「オオタカの営巣」を生中継

 港区白金台の自然教育園(国立科学博物館附属)は、当会がフィールドのひとつとしている緑地ですが、園内で一昨年からオオタカが営巣し、昨年は2羽の若鳥が巣立ちました。今年も営巣していて2羽のヒナが誕生しています。今月の18日から、その子育てのようすをテレビカメラで撮影し、館内のテレビで見せています。[ポスター]
  この園では、かつて「カワセミの営巣」状況を生中継し好評でしたが、今回も来園者が興味深げに見入っていました。[写真]
  なお、昨年までの営巣については、最新の『自然教育園報告・第50号』に報告されています。(観察記録 自然教育園におけるオオタカの初繁殖について)
 これらのことについて、詳しくは、同園のHPをごらんください。

※ポスターにはライブの期間は7月中旬までとありますが、巣立ちが1週間ほど早まっているとのことです。興味ある方は7月上旬までにお出かけください。


ポスター

ライブ映像を見る来園者

2019年5月18日土曜日

21世紀の“巣箱研究”開始

  ここ数年来、東京都内の緑島の鳥のようすを調べています。その中で新宿御苑(新宿・渋谷区)や北の丸公園(千代田区)に大量に掛けられている巣箱にちょっと注目しています。ほとんどはシジュウカラ用タイプで、近くの学校が学習の一環として作製しているものと思われます。比較的狭い範囲に数十個が集中して掛けられ、今はその利用状況を見ているのですが、芳しくはないようです。

  かつては“野鳥を増やそう”というスローガンのもとに、巣箱掛けは広く奨励されていましたが、近年は“特定種のみを増やす”・“落下して危険”と公園などでは敬遠されています。掛けられている巣箱のなかには、キビタキ・セキレイ用やコウモリ用のもの、また、郊外ではアオバズクやフクロウ用のものもあり多面的に調べる必要がありそうです。
  ところで先日、新宿御苑の「母子の森」でアオダイショウが巣穴を覗いている現場に遭遇しました【写真】。1.5mはありそうな大物で、巣箱のなかに首を突っ込みましたが営巣していなかったらしく空振り。聞くところによるとその場所の巣箱は以前にも襲われたことがあるとか。

 “人工物利用”という点で、巣箱は都市鳥研究の範疇にはいることなので、もう少し手広く調査を進めていきたいと思っています。岡山・吉備中央町で始まったブッポウソウの巣箱掛けは、広島・鳥取・四国に広がり、定着しているとのこと。以前から橋脚やダムサイトなど人工建造物を利用する鳥なので、全国的に広がる可能性があります。イソヒヨドリとともに、その動向を注視していきたいと思っています。〔川内 博〕


2019年4月30日火曜日

松屋銀座に人工巣を設置しました

  本会が都心のツバメ調査を本格的に始めた1984(昭和59)年から毎年観察を
続けているデパート・松屋銀座店(東京都中央区銀座3丁目)の東館の庇に、3
月7日にツバメの人工巣を取り付けました。〔写真1〕
  庇の壁には1992年にツバメが作った土の古巣がありますが、昨年はこの巣を
めぐり2番が争っていました。そこで今年はツバメの手助けをしようとデパー
ト関係者と相談し設置が決まりました。
  当日の取り付け作業は、バードリサーチの神山和夫さん、人工巣の制作者で
巣〔写真2〕を提供して下さった小川美奈子さん、そして金子が行い、写真は
本会会員の石井秀夫さんにお願いしました。
  4月2日にようすを見に行ったところ、近くを通った人が3月31日に来たよ!
と声をかけてくれました。また、古巣の下に糞が落ちていました。
  4月16日には、11時30分、雌雄が盛んに古巣に出入りしていて、雌が産座用
と思われる小さな枯草を運ぶのを観察し、19時30分に2羽が巣で寝ているのを
確認しました。近々産卵、抱卵になるではと思っています。(金子凱彦)


〔写真1〕松屋銀座東館と庇、周辺の環境は
観察を始めた当時とほとんど変わっていない

〔写真2〕産座用に枯草が敷いてある人工巣

2019年3月29日金曜日

「いそこさんの話・東京渋谷発」に新展開・いそ五郎の登場

 このブログや当会広報誌『都市鳥ニュース』でしばしば登場している東京渋
谷の雌のイソヒヨドリ「いそこ」さんが、昨秋10月25日を最後に突然来なくな
ったとの知らせが北野美穂子さんから届きました。
  知らせによると、どうしたんだろうと心配していたところ、11月6日にベラ
ンダに黒っぽいイソヒヨドリが! お腹が少し赤い、雄の若鳥〔写真〕。がっ
かりしながら観察していると、まるで以前からの住人のように給餌のミールワ
ームを食べていて、もしかしたらその前月の9月4日から2~3日姿を見せた若
い雄ではないかとのこと。
  いそこと入れ替わるように現れたこの若雄はいそこの子だろうか? 北野さ
んは “本当に不思議ですが、誰かからの紹介のようにやって来たこのイソヒ
ヨドリの雄”に「いそ五郎」と名付けたとのことです。いそ五郎くんはその日
から毎日のようベランダに来ているとのこと。
  当初は乱暴者だったのが、“セキレイさんをいじめたらダメ!!”と叱って
いたせいか、最近はベランダでハクセキレイと仲良くやっているそうです。
2014年10月から4年来ていたいそこに会えなくなってとても寂しく悲しいこと
ですが、いそ五郎を息子と思って見守っているとのことです。「なぜかイソヒ
ヨドリの来訪が途絶えない我が家のベランダ。これからも、適度な距離感をと
りつつ、観察したいと思います」と締めくくられていました。

  『バーダー』5月号に、イソヒヨドリの内陸部進出の話が載ります。いそこ
やいそ五郎の雄姿も紹介されています。ぜひお読みください。


2019年2月28日木曜日

東京・日野市で「東京の野鳥・都市鳥」の講演会・3月10日

東京・日野市郷土資料館では、昨年10月6日から今年の3月15日にかけて「日野の自然~鳥とともに~」を3つの展示会場で開いています。
10月28日には当会幹事で、日野の自然を守る会会員の金子凱彦さんの「日野にすまう鳥たち」の講演があり、11月4日には親子を対象とした「動物園でとりをふやす、まもる」、2月3日には地元の川「浅川バードウォッチング」が開かれました。

そしてこの3月10日(日)には当会代表の川内 博さんによる「東京の野鳥は今 どう変わった・なぜ変わった!」の講演があります。

川内さんは日本野鳥の会東京の幹事として長年、東京を中心とした野鳥・都市鳥の研究を続けていますので、明治神宮での70年にもおよぶ記録や東京駅付近でのツバメの30年ににおよぶ繁殖場所の変化、同じく30年間におけるカラスの都心3大ねぐらでの増減、カワセミ〔幼鳥・写真〕の動向など多岐にわたって“街の鳥”のようすが語られるでしょう。
定員は60名ということですが、まだ満席ではなく受けつけているとのことです。

【日時】3月10日(日)10時~12時 
【会場】カワセミハウス〔JR中央線豊田駅より徒歩7分〕 
【参加費等】無料 
【問い合わせ・申し込み】電話:042-592-0981



2019年2月24日日曜日

会誌URBAN BIRDS76号が発行されました

目次

巻頭言 世界の都市鳥研究 (橋本啓史)

八王子・日野におけるイソヒヨドリの繁殖分布拡大の状況を探る(第2報)(粕谷和夫)

ロシア極東の市街地の鳥類(西 教生)

千葉県富津岬における都市鳥の秋の渡り(1)(越川重治)

東京23区内の緑地・小石川後楽園における繁殖期のシジュウカラの個体数調
査(川内博・川内桂子)

有田一郎氏追悼文(川内 博)

ソコトラスズメに都市鳥のシナントロピズムを思う(有田一郎)
神奈川県箱根地域におけるイソヒヨドリの分布拡大(有田一郎)

中村司氏追悼文(唐沢孝一)

会記
2018年の発行・発信物 (川内 博)
2017年会計報告(金子凱彦,沼里和幸)



2019年1月30日水曜日

街路樹の古巣探索のすすめ・そして“卵の本”の紹介

 木枯らしが吹きすさぶ中、都市鳥研究会の事務所のある埼玉県和光市の駅前の街路樹にメジロの巣があることに気づきました。しかも隣り合ったアメリカハナミズキの枝に2か所。ふだん通る道で、メジロの声がしているのには気づいていましたが、まさか営巣しているとは思いませんでした。〔写真1〕

 街路樹だけでなく、駅前広場、公園、校庭などに繁殖の跡(古巣)を見ることが多い時期です。どんな場所に・どんな巣材で・どのようなかけ方をしているのかを調べるのも楽しいものです。
ところで、その巣には必ず卵がつきものです。最近、その「卵」に絞った興味深い本が出版されています。〔写真2〕

 日本では「卵収集」はさかんではありませんが、イギリスではコレクターがたくさんいて高額で取引がされていたようです。まず冒頭にウミガラスの卵の先端がなぜとがっているという謎が出されますが、この話はなじみの薄い鳥のためか、なかなかとっつきにくい感じでした。そこで「訳者のあとがき」を覗いたら“まずこの本の最後の章を読むと全体がわかりやすい”とのアドバイスがあったので、その順で読み進むと今まで知らなかった(興味をもっていなかった)卵の生態がわかり、“読んでよかった”というのが読後の感想です。私と同じように日ごろ関心を持っていなかった鳥好きにお勧めの一冊です。
〔川内 博〕

(写真1)メジロの古巣

(写真2)

2018年12月31日月曜日

『都市鳥ニュース』No.25を発行しました

 年に2回発行しています当会の広報誌『都市鳥ニュース』No.25を、例年より大幅に遅れましたが12月25日に発行しました。
 内容は、ここのところ力を入れている「イソヒヨドリの内陸部進出」の話題1本。今回は東京都八王子市~日野市にかけて多数生息・繁殖するイソヒヨドリの最新情報です。〔写真1・餌を持って来た雌親〕 発表いただいたのは八王子一帯をホームグランドにしている「八王子・日野カワセミ会」。
 八王子市一帯は海(東京湾)から40㎞も内陸に入った丘陵地~山地ですが、驚くほどの生息状況を知ることができます。読み終わるとやっぱり“なぜ?”という疑問がわいてきます。実際、八王子や高尾の街を歩いて、イソヒヨドリが「営巣した」・「営巣したと思われる」場所を教えてもらうと、“こんなところならどこにでもある!”という環境ばかりです。〔写真2・JR八王子駅前〕
 『都市鳥ニュース』はPDF化されていますので、興味ある方にはメールで配信していますので、事務局のメールアドレスにお申込みください。


(写真1:餌を持ってきた雌親)
(写真2:JR八王子駅前)

 

2018年11月28日水曜日

東武東上線沿線のムクドリの「駅前ねぐら」・第5報

本題と同じくタイトルの第4報は昨年8月6日付でアップしています。今回は2018年のようすをお伝えします。対象駅は池袋を起点として北上する東武東上線の急行停車駅の和光市・朝霞台・志木・ふじみ野・川越で、必要に応じてその間の駅前の状況も調べています。おおまかにはこれまでの報告と同じですが、今年は次のような動きが見られました。
  朝霞台駅とJR北朝霞駅とは互いの乗換え駅で、ほぼ同じ場所にあります。その一帯には例年秋遅くまで4000羽程度がねぐらをとっていますが、9月17日の調査時に訪れたときは1羽もいませんでした。その少し前に鷹なども使った追い出しが行われたとのことです。
  どこへ移動したのか調べたところ、9月24日にひとつ隣で急行が止まらない朝霞駅近くの高圧線鉄塔〔写真1〕と団地の大ケヤキに、数千羽がねぐらをとっているのを見つけました。朝霞駅前は昨年も一時期ねぐらを作り、強剪定で追われたところです。
  今年はどうなるか見ていましたが、10月1日には鉄塔から姿を消し、10月9日からは団地からもいなくなりました。とくに追い立てはなかったようです。朝霞台駅前には戻っていませんでしたので、少し早いいずこへかの旅立ちだったのかもしれません。もっとも11月27日には北朝霞駅ホーム上の電線に200羽程度が止まっていました〔写真2〕。この群れは別に新たに来たのではと考えています。この群れは昨年と同じように越冬すると思われます。
  もうひとつ昨年と少し違う動きがあったのはふじみ野駅で、これまで駅の西側しかねぐらをとらなかったのが、11月1日に訪れたときは東口に移っていました。その原因については不明ですが、11月27日には、駅一帯にはムクドリはいなくなっていました。ここも旅立ったと思われます。
今秋も全国的な“ムクドリ騒動”は続いていて、群馬の前橋、四国の高松、東北の福島などのマスコミから都市鳥研究会に問合せがありました。パターンはいずこも同じで、なかなか解決の糸口がなく悩ましい問題です。(川内 博)

写真1:越冬群れが見られる朝霞台・北朝霞駅付近

写真2:朝霞駅近くの高圧線鉄塔ねぐら

2018年10月17日水曜日

“わが庭”にツミが!皆さんのところでは?・東京の野鳥たちの講演会の紹介

10月7日、NHK総合の番組・ダーウィンが来た!で『住まいは東京!幻のタカ』というタイトルで、東京都内でのツミの子育てが放送されていましたが、どんな感想だったでしょうか。タイミングよく、12日に東京23区に隣接する当会の事務局が所在する団地(埼玉県和光市)の『管理組合たより』で、敷地内での私たちの初観察が記事となりました。
その内容をかいつまんで紹介しますと、「30余年を経過する当マンション団地の緑地で、初めてツミを観察【写真1】。何度も見聞きし、雌雄も確認したので繁殖か?と調べたが、その後、若鳥も発見【写真2】したことにより、近くで営巣し、子育ての場所として、市内有数の緑地である団地に訪れたと思われる。」というものでした。1か月以上滞在したツミの親子も、9月初めに旅立ちました。
団地の緑地を“わが庭”として、日ごろから観察していますが、「全国鳥類繁殖分布調査」が佳境に入っていますので、そろそろリストを作り、記録ノートを整理しようかと準備しているところです。

ところで、日ごろの観察を「まとめ」ると、どんな成果が得られるかという講演会『東京の野鳥たち・月例探鳥会のデータから見えてきたこと』が、10月28日(日)に東京・杉並のJR中央線・阿佐ヶ谷駅近くの細田工務店会議室で開催されます。日本野鳥の会東京の主催で、詳しくは同会・研究部のホームページ〔※〕にアクセスしてください。(川内 博)
http://www.yacho-tokyo.org/birdstudy/

〔写真1〕

〔写真2〕

2018年9月22日土曜日

日本鳥学会2018年度大会に参加しました

 9月14日~17日まで新潟大学で開催された日本鳥学会2018年度大会に参加してきました。参加者はおよそ500名とのことで地方で行われた大会にしては、大勢の参加者で賑わったように思います。
 口頭発表は53題、ポスター発表は134題とじっくりと議論できるポスター発表が多くなるのは最近の傾向です。ポスターはあまりにも多いので、会期期間中にすべてをきちんと聞くのは無理で、ちょっと不完全燃焼な感じでした。
 気になる都市鳥関連の発表は、カラス5題、ツバメ2題、イソヒヨドリ2題、スズメ2題、オナガ、アオサギ、カモメ類、ウミネコ、電柱と電線の鳥、金沢市の鳥の各1題で、全体からはあまり多くない印象。そのなかで当会会員の松丸さんが発表者のひとりの「東京都心のウミネコのビル街屋上繁殖および内湾運河部橋梁での繁殖」や「市街地で繁殖するイソヒヨドリの食性分析」の発表が興味深く思いました。市街地で繁殖するイソヒヨドリは想像以上にバラエティに富んだ食事のメニューなのには驚きました。
 さいごに当会で企画した自由集会は都合により中止になったのですが、かなり楽しみにしていた方が多くいらっしゃったようで、何人もの方に「残念」と声をかけられました。みなさんのイソヒヨドリへの感心は相当高いものだと実感した次第です。(柴田佳秀)


2018年9月12日水曜日

お詫び・日本鳥学会大会へのイソヒヨドリの第2弾発表・中止

7月18日付当ブログで「なぜイソヒヨドリが内陸部へ・・・日本鳥学会大会で
第2弾を発表予定」とお知らせしましたが、発表者が参加できないという事情
により、ポスター発表・自由集会とも中止とさせていただきます。申しわけあ
りません。調査・発表に関わられた八王子・日野カワセミ会および伊豆野鳥愛
好会の皆様へお詫び申し上げます。

発表を予定していたメインの内容は、東京湾から約40㎞離れた丘陵地の東京都
八王子市・日野市一帯での繁殖地拡大の状況〔グラフ〕や営巣地の状況など。
また、静岡県伊東市におけるヒナへの給餌物の状況などです〔写真〕。

とくに伊東市宇佐美で撮られたヒナへの餌の種類の豊富さは、なぜこの鳥が今
まで「磯に執着」していたのか首をひねらざるを得ない状況です。餌は各種の
ガの幼虫、青虫、トカゲ、ムカデ、ハサミムシ・・・と手当たり次第なんで
も!といった状況で、しかも巣は隣りの家の2階の戸袋という、ムクドリのそ
れと同じパターンでした。
“イソヒヨドリは、なぜ今、内陸部に進出するのか”ますます興味がますとこ
ろです。発表予定の一部は、今秋発行の『都市鳥ニュース』No.25に掲載しま
す。