2015年6月11日木曜日

だれの子だろう?ヒナ21羽を連れたカルガモ

東京・板橋区の「赤塚公園」のなかにある「溜池」は、だれでも釣りができる場所として、一日中太公望が数十人、池を取り囲んでいます。
2015531日に訪れたとき、1羽の親鳥が21羽の孵ったばかりのヒナを連れて泳いでいました〔写真〕。
10羽前後のヒナ連れは今までも見たことがありますが、21羽は初めてです。また同じ池で、別に4羽の孵化直後のヒナを連れた親子もいました。
本日(610日)は、1羽の親鳥とヒナが17羽と減っていました。31日に見た2組のヒナはいずれも孵化したばかりの同じ大きさでしたので、本日の17羽のヒナの構成がどうなっているかはわかりませんでした。

この池では、昨年も9羽のヒナが生まれ、全部が成鳥に育ったという実績がありますので、今後どうなるか、継続観察をします。(川内 博)


2015年5月29日金曜日

札幌でのハシボソガラスの「車利用クルミ割り」の現場

526925分ごろ、北大植物園へ向かう途中、「おや? 道路の真ん中に降りるハシボソガラスが?!」。車が来たら街路樹に退散して、また降りる。どうも何かを位置を変えて置いているらしい〔写真1〕。
もしや? 仙台・東北大学構内で見た「車利用のクルミ割り」と同じ! 先を急いでいたので飛び立つまで見続けなかったが、数分後また戻ってみたら残念ながらもうカラスの姿はなかったので、今回はそれ以上観察しませんでした。

場所は信号があるT字路。交差点に向かう緩やかな下り坂〔写真2〕。
坂なので車はゆっくり進む。園内に入って調べてみたら、T字路の近くに池がありオニグルミが何本かありました。園内での調査を終え、また現場に行って路上を探すと歩道にクルミの実のからがいくつも散乱していましたので、いつも利用していると思われます。

場所は「北3西7」交差点。札幌・北大植物園を訪れる機会があったら、
ぜひ観察して、そのレポートをこのブログに報告してください。 (川内桂子)


写真1:車道にクルミを置くハシボソガラス


写真2:クルミを置いた車線はT字路交差点に向かう側

2015年5月14日木曜日

いそこさんの話・東京渋谷発

私の家は、東京・渋谷駅から徒歩12分のわりと繁華街に近いところにあるのですが、マンションのベランダで、ハクセキレイと仲良くしています。
餌台を常時置いているわけではなく、来て催促されたら缶詰のミルワームをあげています。今まで10数羽が来ましたが、それぞれ名前をつけて、もう出会ってから4年目の子もいます。写真を撮ったり、観察日記をつけていて、いろいろわかったこととか、おもしろいエピソードなどもあり、いつかレポートにまとめたいと思っています。

さて、去年の秋くらいから、エサを食べるハクセキレイをどこからか見ていたようで、イソヒヨドリの雌が来るようになりました。1日に4~5回、ベランダの柵に止まってこっちを見てエサをねだります〔写真〕。ミルワームの缶詰は高いので、ミルワームは時々で、あとは添加物の少ないパンをあげていましたが、不満そうに食べていました。


ヒヨドリと比べておとなしく、「いそこさん」と呼んでかわいがっていましたが、暖かくなり、4月11日を最後に来なくなりました。毎日来ていたので寂しいですが、また秋にくるかもしれないな・・と思っています。(北野美穂子)

わが家を訪れたイソヒヨドリの雌

2015年5月13日水曜日

同一の人家で営巣中のツバメとイソヒヨドリ

 201554日、三重県多気郡大台町にある1軒の人家で、ツバメとイソヒヨドリが営巣をしていました。巣のなかを確認すると、両種とも6個の卵を抱卵中でした。ツバメの巣〔写真1〕は玄関とその近く(南側)に2個あり、イソヒヨドリの巣〔写真2〕は家の東側にあります。両種の巣は5mほど離れています。この人家では以前から複数のツバメが繁殖していましたが、イソヒヨドリが営巣をしたのは今年が初めてです。

 2日間、ツバメとイソヒヨドリの行動を観察しました。イソヒヨドリはおもにメスが抱卵をしているため、オスは巣の近くの建物上に止まっていたり、営巣場所の周りを飛び回ったりしています。このとき、イソヒヨドリのオスがツバメの巣の近くに来ると、数羽のツバメが警戒声を出して、急降下を繰り返してモビングをしていました。巣に近づいたネコやカラス類などに対しておこなうモビングと同じです。私はイソヒヨドリがツバメの卵や巣内ビナを捕食する場面を見ていませんが、ツバメはイソヒヨドリを捕食者として認識しいているのかもしれません。なお、当地で繁殖期にイソヒヨドリが観察されるようになったのは2002年からです。 (西 教生)

(写真1)ツバメの巣


(写真2)イソヒヨドリの巣


2015年5月3日日曜日

東京駅一帯のツバメはどうなったのか・第7回調査始まる

今年も東京都心にツバメが還ってきました〔写真〕。1985(昭和60)年から、5年ごとに実施している「東京駅を中心とした3km四方におけるツバメの繁殖状況調査」(略称:東京駅ツバメ調査)は今回で7回目。
調査地は銀座・日本橋・大手町・神田・皇居とだれもが知っているような地域。第1回調査では44か所の営巣地を見つけましたが、調査のたびに減少し、前回2010年の調査では14か所になっていました〔図〕。
減少の大きな原因にビルの建てかえがあります。今回の事前調査でも、前回まで営巣していたビルのある神田と銀座の2か所で、大規模な再開発がされていました。これで少なくとも3か所の営巣地がなくなったことが判明しました。ツバメは、新しく建てられた、大きなビルには営巣しません。東京都心のこの地に新たに建つビルは、天を貫くような超高層ビルばかり。今後も建物の老朽化で建てかえが進むと思われます。
 都市鳥研究会では、そんな東京の変化を記録し続けています。いっしょに調べてみませんか。


写真:還ってきたツバメ

図 調査地区

2015年4月29日水曜日

“不思議の鷹”ツミに関するシンポジウム終わる

日本野鳥の会東京・NPO法人バードリサーチと当会で共催しました「東京の環境を考えるシンポジウム 4回・東京郊外・北多摩の自然 “武蔵野”の自然の今と昔・そして未来」は、419日(土)の午後、渋谷区立千駄ヶ谷区民会館で、36名の参加を得て、予定通り終了しました。シンポの中心テーマから“ツミ・シンポ”ともいえる内容となりました。
かつて“幻の鷹”とまでいわれたこの鳥が、1980年代半ばに武蔵野の森に姿をあらわすと、独特の大きな声が目立ち・人をほとんど警戒せず・団地の中の林や車通り沿いの街路樹にも営巣するという、予想もしなかった繁殖生態を見せています。
今回は、前半の基調講演ではこれまでの状況の紹介、後半のパネルディスカッションでは参加者からの情報提供や全体での意見交換を行い、まずは皆さんが共通認識を得たということになりました。

当会としては「都市鳥」としてのツミということで、この企画に参加しましたが、今回の議論では納得のいく結論が得られませんでした。今後も“なぜ猛禽が大都会に”という謎を追っていきたいと思っています。



2015年4月7日火曜日

『都市鳥ニュース』№18を発行しました。この号を進呈します。

年に2回発行しています『都市鳥ニュース』の、今年度第1号となる№18〔写真〕を331日に発行しました。内容は、「都市緑地のモズは、外来種のウシガエルがお好き」(越川重治・写真)、「JR中央線の日野駅、豊田駅にはなぜツバメが多いのか」(金子凱彦)、「読み物:ロンドンの最新・都市鳥事情・5〔最終回〕」(川内 博・川内桂子)の3本。419日に開催します「ツミ・シンポジウム」の告知を含めて20ページ建てです。

興味ある方は、定型大型封筒に住所・氏名を記し、92円切手を貼り、事務局宛てにお送り下さい。『都市鳥ニュース』№18を進呈いたします。
事務局:(〒3510114)埼玉県和光市本町3116901 都市鳥研究会



2015年3月24日火曜日

猛禽ツミに関するシンポジウムを開きます

本会主催(共催)の行事案内

猛禽ツミに関するシンポジウムを開きます

東京の環境を考えるシンポジウム 第4

東京郊外・北多摩の自然
“武蔵野”の自然の今と昔・そして未来
 
主催:日本野鳥の会東京・NPO法人バードリサーチ・都市鳥研究会》

日 時2015419日(日) 開場:1315
 開演:1330分 終了:16

会 場渋谷区立千駄ヶ谷区民会館・会議室〔定員80名〕《地図参照》

交 通JR山手線「原宿駅」下車・徒歩約8
    東京メトロ副都心線「北参道駅」下車・徒歩約5
    東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」下車・徒歩約10

参加費300
どなたでも参加できます。

内 容:かつては全国で繁殖例が4件しか知られていなかったツミの営巣が、1980年代以降、関東各地で見つかっています。東京では北多摩が繁殖の中心地で、その後23区内にも広がっています。しかし、今もって“なぜ繁殖するようになったの?”という疑問には答えられない状況です
今回は、日本のツミ研究の第一人者、植田睦之さん〔写真〕の基調報告を中心に話を展開し、参加者一同で、“なぜ?”の謎解きを試みる予定です。

【基調講演】
1.ツミはなぜ武蔵野で繁殖をするようになったのか〈仮題〉
植田睦之氏(NPO法人 バードリサーチ)

2.写真で見る市街地でのツミの繁殖 吉田 巧氏(日本野鳥の会東京)

3.東京および近郊での営巣状況の推移  川内 博氏(都市鳥研究会


【パネルディスカッション】
鳥が変わったのか?武蔵野が変わったのか? ツミ繁殖の謎を追う


基調講演の植田睦之氏


2015年2月26日木曜日

内陸部でイソヒヨドリを見かけたら・ご一報を!

219日(木)午前11時過ぎ、成田空港から京成本線で帰途の途中、急用でユーカリが丘駅(千葉県佐倉市)で下車。用事を済ませてホームで次の電車を待っていると、駅に隣接した線路沿いのコンクリート建物1階〔写真1〕で動く、ヒヨドリ大の鳥を発見。もしやとカメラをむけたらイソヒヨドリの雄〔写真2〕。

当会ではイソヒヨドリの内陸部への進出状況を全国規模で調べていますが、今回のように「磯ひよどり」だったのが「ビルひよどり」になっているのを各地で見かけています。まず、その実態を調べている段階です。海岸線以外の環境でイソヒヨドリを見かけたら、ぜひお知らせください。(川内)

写真1

写真2

2015年2月9日月曜日

『URBAN BIRDS』Vol.31(2014年)を発行しました

1回発行しています、当会機関誌『URBAN BIRDS』の2014年度版を発行しました。
今回は、下記目次の論文・報告のほか、201439日に東京・池袋の立教大学で、開催しました「東京オオタカ・シンポジウム」のまとめを記録として載せました。
このまとめ自体は、主催・共催団体の都市鳥研究会・日本野鳥の会東京・〔公財〕日本野鳥の会のホームページにアップされていていますが、文字化することによって、より広く活用できることと、保存性が高いということで当会機関誌に印刷物(モノクロ)として収録しました。

多少残部がありますので、入用な方は、部数・住所・氏名・電話番号を明記し、①~③のいずれかの方法でお申し込みください。11,000(送料・消費税込)

①(〒3510114)埼玉県和光市本町3116901 ②Fax0484627141 
E-mailhkawachi@bg.mbn.or.jp  都市鳥研究会あて



URBAN BIRDSVol.31  目 次

巻頭言
都市の歴史と鳥類相・・三上

論文・短報
電柱の腕金を利用したスズメの単独塒・・・唐沢孝一

東京都西部の八王子・日野における
イソヒヨドリの繁殖分布拡大の状況を探る・・・粕谷和夫

東京地方におけるエナガの生態変化について1・・・川内

ツバメの人工巣による巣場所の誘導と落下防止・・・越川重治

書評
「唐沢流自然観察の愉しみ方」唐沢孝一・・・柴田佳秀

記録
東京オオタカ・シンポジウム

会記


2015年1月30日金曜日

当会顧問の唐沢孝一さんがNHKの番組に出演します

当会顧問の唐沢孝一さんが、NHKの番組に出演するとのことですのでお知らせします。


(1)出演番組 NHKテレビ 「視点・論点」
   唐沢孝一「カラスの都市適応戦略」

(2)放送日 2015年2月2日(月)
  NHK総合  午前4時20分~30分
  NHK Eテレ 13時50分~14時

(3)主な内容
20世紀後半に出現した巨大都市における鳥類の生態の中から
都市生態系に君臨するカラスを取り上げ、その生態を解説します。
カラスの食性、群行動、知的行動、遊びなどを取り上げ
カラスの賢さを紹介する一方で、「賢さ」のみを基準にして野生動物
を比較することの危うさも指摘します。

(4)放映後には、「NHK 視点・論点 アーカイブ」に文面が掲載されます。
    → http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/


2015年1月26日月曜日

ムクドリのねぐら・人工建造物利用・行徳

 冬のムクドリのねぐら調査の一環として、123日夕方5時、東京メトロ東西線・行徳駅前〔千葉県市川市〕のムクドリの状況を調べに行ったところ、高架の駅舎外側のひさし裏に入り込む数百羽の群れを見かけました。
この地では10年程前に集団ねぐらが形成され、その後、「住民の苦情→市役所の機械的な対応」といった、全国各地で繰り広げられている“ムクドリ騒動”を経て、ここのところ、現在の場所に落ち着いているように見えます。
彼らが入り込む場所は、ひさしの裏〔写真1〕ですので、遠目ではまるでドバトの群れのように見えます〔写真2〕。駅前など繁華な場所での人工物ねぐらとしては、電柱・電線が一般的で、冬になると消滅しますが、このスタイルであれば周年利用ができるということになり、この鳥の都市鳥度のレベルがますます上がることになります。

ムクドリのねぐらはケースバイケース。現場を見れば見るほどさまざまな事例にぶつかり、興味がわいてきます。〔川内 博〕


写真1
写真2