2020年7月30日木曜日

今年の銀座のツバメたち

新型コロナウイルス感染拡大に伴う不要不急の外出の自粛、さらに緊急事態宣言の発令で銀座の街も人出が激減し心配しましたが、ツバメたちは今年も銀座に帰ってきました。
昨年銀座のツバメを紹介したNHKの番組「ダーウインが来た!」でお世話になった銀座ミツバチプロジェクト(中央区銀座3丁目)のスッタフから、3月23日に松屋銀座の東館で「寝ているツバメを見た!」との連絡をいただきました。東館の初認です。例年より早い記録でした。
 
今年は4カ所で営巣しました。昨年より2カ所少なくなりましが、25羽の銀座生まれのツバメが巣立ちました。もう少し増えると思いますが、最近の状況をお伝えします。

〇松屋銀座東館(銀座3丁目)、5月と7月の2回で9羽のヒナが巣立ちました
〇松屋銀座東館裏集配所(銀座3丁目)、6月に3羽巣立ち、7月21日現在育雛中です。
〇第二厚生館別館(銀座3丁目)、6月に4羽巣立ちました
〇東都自動車(銀座7丁目)、6月と7月の2回で9羽巣立ちました。

なお昨年巣立った第二厚生館はツバメの飛来はあったが営巣せず、ムサシビル(銀座8丁目)も周辺でツバメの姿を見たということですが古巣を利用しませんでした。このムサシは昨年5年ぶりに営巣した所でした。

2011年3月11日の東日本大震災の時、銀座も節電のためネオンは消され東館も薄暗くなり人通りもまばらになりました。私は3月25日に東館の巣に飛来した雄を確認したのですが、この年は営巣しませんでした。1984年からの観察で初めてのことでしたが、環境変化で避けたのでしょう。今回も同じことが起きるのではないかと気をもんだのですが無事巣立ちました。コロナ禍での嬉しい報告です。(金子凱彦)

 第二厚生館別館 6月26日

2020年7月16日木曜日

第8回・『都心におけるカラスの集団塒の個体数調査(2020年)』は来年に延期 します

1985(昭和60)年から5年ごとに、12月に実施しています『都心におけるカラスの集団塒の個体数調査』は、新型コロナウイルスの終息の見込みが立たず、今年は中止し来年に延期します。

調査地は東京都心の明治神宮(渋谷区)、自然教育園(港区)、豊島ケ岡墓地(文京区)の3ヶ所で行ってきました。1985年から2000年まではカラスの個体数は増加し、2000年には18,664羽を記録しましたが、それ以降は年々減少し、2015年には4,804羽となり2000年の26%に激減しました。この現象に歯止めがかかったのか、減少はまだ続いているのかたいへん興味深い問題です。〔グラフ〕
カラスの集団塒の個体数調査はたいへん多くの方々の協力が必要です。来年の調査の際はぜひみなさんご協力ください。都市鳥研究会のホームページで協力者の募集をしますのでよろしくお願いいたします。(都市鳥研究会事務局)





2020年6月28日日曜日

都市鳥ニュース・No.28・「特集 ムクドリの集団ねぐらの実態・1」を発行しました

年2回発行しています都市鳥研究会の広報誌『都市鳥ニュース』のNo.28を発行しました。今回は、数十年来、首都圏の街で、全国の街で、住民や通勤・通学者、買い物客、そして行政に迷惑がられている“繁華な場所でのムクドリのねぐら”問題を特集しました。
ムクドリがなぜ人に嫌がられながら、繁華な場所に多数でねぐらをとるのか、その理由のひとつとして、「身の安全をより確保できる場所で夜を過ごす!」ためにその地を選んでいること。数年前、ニュース報道番組の取材に同行して、さいたま新都心駅近くのねぐらを見ていた時、薄暮のなか、ムクドリの群れが私のいる方向へ、まさに“血相を変えて”で飛んで逃げてきたことを思い出します。原因はオオタカの出現!もちろんムクドリの顔が見えたわけではありませんが、飛び方にそれを感じました。【写真】

この問題は日本だけではありません。イギリスで、アメリカで同じなかまのホシムクドリが、桁違いの数の群れで、同じように大都市の一角で“社会問題”が発生させています。
今回は、その1として、千葉・埼玉の事例を紹介しました。興味のある方は、メールでご連絡ください。掲載号をメールでお贈りします。 
e-mail:hkawachi2dream@yahoo.co.jp      (都市鳥研究会・事務局)


2020年5月19日火曜日

速報2つ 「全国鳥類繁殖分布調査」の報告をYoutube で・日本鳥学会大会の中止

1.5月22日(金)PM8時から、 WEB上で「全国鳥類繁殖分布調査」の報告会が実施されます。以下は、(NPO法人)バードリサーチからの連絡を要約してお知らせします。
 
 新型コロナ禍は徐々に落ち着きつつあるようですが、これまで,秋冬に各地を報告会でまわって実施してきた調査報告会は,今年はできるか予断を許さない状況です。そこで,WEB上での報告会を試してみようと思います。
  今週の金曜日の晩にYoutubeライブという仕組みを使って行ないます。お時間ある方はご覧いただき,改善点などご意見いただけたらありがたいです。

5月22日(金)20:00~20:30 [全国鳥類繁殖分布調査で見えてきた、全国的な鳥の変化]
YouTubeライブ https://youtu.be/n-fswx9PeU4

 上記URLに20時頃に繋いでいただけたら見ることができます。質問などある場合は,コメントを書き込むことができるので,そこに書き込んでいただけたら,発表後の質問時間にお答えしていきます。
 今回は全国の主要な結果をざっとお話しする形ですが,先々は,北海道版,沖縄版など,地域ごとの特徴についてもやっていったりすることも考えています。ご来場? お待ちしています。

2020年4月28日火曜日

「外出自粛」のなかでフィールドノートの整理を・そして貴重な「データ」を生かそう!「全国鳥類繁殖分布調査」のアンケート調査へのご協力のお勧め

 新型コロナウイルス対応で「外出自粛」の“ステイホーム週間”ですが、野の鳥たちの動向が気になる日々が続いています。“コロナ対策”がまだ「3密」だった3月下旬~4月上旬の朝方、事務局のあるマンション団地の敷地に何番いのシジュウカラがいるのか、囀りの場所を地図上にチェックして調べる「テリトリー・マッピング法」を用いてチャレンジしました。結果は緑の多い8haの団地敷地〔写真〕に10番いが棲んでいることがわかりました。
  3月末まではウグイス、エナガ、コゲラ、シロハラなどの姿も確認できましたが4月に入るといなくなりました。一方、夏鳥のツミの声を買い物の行き帰りに2度耳にしましたので付近で営巣している可能性があり、気になるところです。また、今年は珍しくハシボソガラスが営巣しているようで、ハシブトガラスの声に混じって“だみ声”が響いています。ベランダから巣を探しているところです。さらに、眼下の小学校屋上の排水溝あたりには、今年もムクドリがさかんに出入りをしているのが見えます。いつヒナが出てくるか楽しみにしているところです。
  チョウゲンボウが向かいの病院の避雷針に止まったり、ワカケホンセイが目の前でUターンしたり、アオサギ4羽がすぐそばを北へ飛んでいる姿も確認したり、また、ツバメが2羽飛び交い、キジバトがディスプレイフライトをし、早朝にはシジュウカラやメジロ、カワラヒワの囀り、オナガやヒヨドリの騒ぎ声と、マンション9階からのバードウォッチングを楽しんでいます。

  そんな“自宅軟禁”状態のなか、もう一つの楽しみは、溜まりにたまった「フィールドノート」の整理。“いつかは何とかしなければ”と思っている方が多いのではないでしょうか。
ただ記録の整理だけではつまらないという方へ、今年8月が締切りの「全国鳥類繁殖分布調査」への協力をお勧めします。
  NPO法人・バードリサーチが中心になって3年かけて展開しているこの調査は今年が最終年。1970年代・1990年代と20年ごとに実施されているこの調査は、日本全土の鳥類の繁殖状況を調べているもので、世界的にみてもレベルの高いものです。これまでの記録を整理して、下記のサイトにアクセスして、野の鳥の繁殖に関する貴重な情報を入力してください。
アンケート調査は「外出自粛」のなかでも、過去の記録ですので、協力することができます。
対象種は外来種も含めて、日本に生息する鳥類全種です。 〔都市鳥研究会・事務局〕
http://www.bird-atlas.jp/



2020年4月5日日曜日

第8回・東京駅を中心としたツバメの繁殖調査・中止します 都市鳥研究会

  1985(昭和60)年から5年ごとに、4月~8月にかけて実施しています「東京駅を中心とした3km四方におけるツバメ Hirundo rustica の繁殖状況」調査は、新型コロナウイルスの問題を鑑み、今年は中止し、来年に延期します。

  調査地は下記の地図の範囲で、そのなかには、丸の内や大手町といった高層ビル街、日本橋や銀座などの大型商業地域、神田や築地といった企業や住宅街、そして皇居や日比谷公園などの緑地といった、さまざまな環境がモザイク状に混在する、日本の都市環境を代表するような一帯です。
  調査は今回で8回目になる予定でした。今年の目玉は、前回の調査で、これまで続いた営巣箇所数の“右肩下がり”傾向がやや持ち直したのが本物なのか、また、なぜか増えたかなど、調べることがたくさんありましたが、とりあえず“ウイルス問題の解消”が第一と考えました。
  4月~8月に、調査地内でツバメを見かけたり、巣の状況を知る機会がありましたら、都市鳥研究会・事務局にお知らせください。


2020年3月28日土曜日

新書紹介 『カラー版 身近な鳥のすごい食生活』 唐沢孝一著

  サブタイトルは“「食」でひもとく驚異の生存戦略” 目次を見たところ、都会の鳥 スズメ 以下8種、郊外の鳥 メジロ以下9種、秋・冬の鳥 モズ以下5種、水域の鳥 カワセミ以下9種の計31種。それぞれの鳥にサブタイトルがついていて、興味あるタイトルが付けられています。

  まず目を引いたのは“ムクドリはミカンを食べないって、本当?”。さっそくページを開いたところ、ムクドリの群れのカラー写真とともに、「ムクドリの語源は、ムクノキの実を食べるから。あるいは群れることから群来鳥(むれきどり)が転じたなど諸説ある」と初心者向けに簡潔に名前の由来が記されていました。さて目についた“柑橘類を食べない”の説明は、「実は、ムクドリには柑橘類に多く含まれているショ糖(スクロース、砂糖の主成分でもある)をブドウ糖と果糖(フルクトース)に加水分解する酵素(スクラーゼ)がなく、ショ糖を分解できず、小腸から吸収できない」という説明がされています。外国文献が元のようですが、日ごろ疑問に思っていたので参考になりました。

  また、“日本で繁殖が急増中”のジョウビタキ。従来「冬鳥」だったのが、本州中部や山陰などの山地で繁殖し、留鳥化しているという最新の話題が取り上げられていました。この鳥は人工的な建物に営巣することや食性的にも、当会が現在調査・研究しているイソヒヨドリに似た面があり、その動向が気になるところです。

  目を引いたといえば、最後に登場するカツオドリ。小笠原航路の船などで見かける海鳥ですが“「襲う鳥、逃げる魚」の大ドラマ”というサブタイトルのもと、海面を飛ぶトビウオを追うカツオドリの写真は“驚異の生存戦略”の本書のサブタイトル通り、生死をかけた迫力が感じられました。

  カラー写真が豊富に使われ、わかりやすく楽しめる本となっています。〔川内 博〕
  新書版・191ページ・定価1000円+税 (2020年3月、イースト・プレス刊)


2020年3月8日日曜日

会誌URBAN BIRDS Vol.36(通巻第77号)が発行されました

都市鳥研究会の会誌「URBAN BIRDS」Vol.36号を発行しました。

最新刊Vol.36(通巻第77号) 2019年12月 

●巻頭言 伊豆半島のイソヒヨドリ(酒井洋平・山本安信) 
●都市鳥研究会の全国調査「イソヒヨドリはなぜ内陸部に進出するのか」(川内博)
●小笠原諸島父島・母島の市街地におけるイソヒヨドリのハビタット(唐沢孝一)
●滋賀県立石山高等学校におけるイソヒヨドリの繁殖報告(橋本宥右・浅野裕貴)
●東京都多摩市で繁殖したイソヒヨドリ(高嶋麻美子)
●ムクドリの繁殖巣での糞塗り行動について(越川重治)
●ムクドリの蟻浴の観察(越川重治
●表参道・神宮前のムクドリの集団ねぐら(越川重治)
●糞分析によるツバメの雛の食性(2019)(唐沢孝一・山﨑秀雄)

2020年2月29日土曜日

『都市鳥ニュース』No.27を発行しました

  当会の情報誌であり、会員外への広報誌でもある『都市鳥ニュース』No.27を2月25日付で発行しました。メインは、昨秋の日本鳥学会大会でポスター発表した「イソヒヨドリはなぜ内陸部に進出するのか 第2報B」をそのまま再掲したものです。
  日本鳥学会のポスター発表のスペースは841×1189㎜。その中に、多数の会員の調査・研究を収める方法として、発表者がそれぞれ「A4判」にまとめて、それらに統一性を持たせて並べるという方法をとっています。具体的には16枚構成ということになります。〔写真〕
  “岩礁に執着していた”イソヒヨドリがなぜ街や山へ進出しているのか、研究初期段階の現在、この形の発表方法は、問題を解くには“さまざまなアプローチ”があるということも現わしています。
  『都市鳥ニュース』は、“都市鳥(としちょう)”に興味を持った方へ、最新号をメールでお送りしています。ホームページの「入会案内」をごらんの上、「B会員」でご入会下さい。


2020年1月31日金曜日

スリランカのスズメとツバメ・都市鳥を見直す旅


  この1月のなかば、“インド洋の真珠”と呼ばれているスリランカを、8日間のバードウオッチングツアーに参加して周ってきました。今回は“鳥の多い環境を見る”というのが主目的で、セイロン島の約3分の2、標高2000m級の雲霧林から海岸近くの塩田、民家の裏庭などで、スリランカのさまざまな自然を見てきました。

  スリランカについての場所も鳥も事前の予備知識はほとんどなく、図鑑1冊での旅でしたが、鳥好きの担当者と日本で3年働いていたことがあるという、日本語のうまい現地ツアーガイドのおかげで、160種の鳥と20種以上の動物を見ることができました。
  国情は、日本の1955(昭和30)年ごろを思わせる状況で、コンクリート建造物は少なく、低層の住宅・商店の屋根は波型トタンが主流。メインの道路は舗装され、大型の路線バスが頻繁に通り、小型の三輪自動車(いわゆるtuk-tuk)が走り回っていました。そんななかで、何より驚いたのは“道路や家の周り、山の中にゴミが落ちていない”ということでした。そのレベルは日本並みで、現政権が誕生したここ10年くらいのこととのこと。
 
  訪れた地はおもに野鳥の多い場所でしたが、途中の街並み・宿泊地付近などでは、「万国共通の都市鳥」のスズメ・ツバメ・カラスなどのようすを観察してきました。その結果、”街なかにはスズメはいず、ツバメの巣も見かけない。カラスは人出の多いところでは群れている”といった状況でした。なかでも興味があったのは「スズメの巣」で、山間の村の商店で「段ボールの巣箱」を見かけました【写真1】。また、昼食をとったホテルのレストランでは、テラスの端に吊るされた籠状のもののなかに巣造り中【写真2】。どちらもイエスズメ夫婦がせっせと巣造りに励んでいました。現地ツアーガイドは“スズメはどこにでもいるよ”というだけで、あまり興味がなく、それ以上の情報は得られませんでした。

  ツバメの方は、日本と同じツバメ〔Hirundo rustica〕の群れを何度か見かけましたが、冬鳥。ホテルの入り口で見たのは固有種スリランカコシアカツバメ〔Cecropis hyperythra〕の巣と思われるもので、巣中に2羽のヒナが見えたとのことです【写真3】。また、標高2000mあまりの国立公園内の鉄塔には何羽もの南インド・スリランカ固有種のインドツバメ(Hirundo domicola)が止まっていて、頻繁に使われている公衆トイレの天井では抱卵している巣を見かけました【写真4】。
 今世紀にはいり、東京付近の野鳥の状況を見ていると、鳥影は明らかに少なくなり、ヒヨドリ・メジロなど10種程度での寡占状態が進行しているようで寂しい限りです。今回は鳥についても国についても予備知識なしで、まっさらな状態での「人と自然・鳥との関係」を見直す旅として意義のあるものでした。くわしくは会報かニュースで報告する予定です。〔川内 博・桂子〕

【写真1】道端の個人商店の軒下につけられた段ボールの巣箱:2羽のイエスズメがさかんに出入りしていた

【写真2】レストランのテラスの端に取り付けられた籠:2羽のイエスズメ夫婦が一所懸命巣材を運び込んでいた

【写真3】スリランカコシアカツバメと思われる巣:親鳥は見かけなかったが同行者が巣中にいるヒナを見たとのこと

【写真4】抱卵中のミナミツバメ:営巣場所は公園内に数少ない公衆トイレで、人の出入りは多かった

写真1

写真2

写真3

写真4





2019年12月15日日曜日

講演会「東京の鳥を調べてみたら・・・最近の野鳥事情」興味深 い内容満載でぶじ終了しました

 都市鳥研究会・バードリサーチ・日本野鳥の会東京という東京圏の3つの団体共催で開かた講演会「東京の鳥を調べてみたら・・・最近の野鳥事情」は12月1日(日)に、54名の参加のもとにぶじ終了しました。3つの講演はそれぞれに特徴があり、興味深いものでした。バードリサーチからは、現在進行中の「東京都鳥類繁殖分布調査」について、日本野鳥の会東京からは、昨年完成した同会が実施している10か所の月例探鳥会のデータをもとにした「オオタカの都心部への進出」、そして当会からは、「イソヒヨドリの内陸部生息拡大」についてと、三者三様の切り口で、“東京の野鳥たちの今”が語られました。
 
  「東京都鳥類繁殖分布調査」は、同時進行中の全国鳥類繁殖分布調査と同じように20年ごとに実施されている野鳥の“住民調査”。増えている鳥・減っている鳥が一目瞭然のメッシュ地図として披露されました。来年2020年が調査最終年。皆さんで協力して「完成」の祝杯をあげたいところです。

 「オオタカの都心部への進出」は、1995年度~2014年度までの20年間でのデータをもとに、オオタカがどのような経緯で都心部まで進出してきたかを科学的に分析したもので、「林縁長」という聞きなれない要素との相関関係が指摘されました。

 「イソヒヨドリの内陸部生息拡大」は当会が力を入れている問題で、今回は東京の状況についての報告でした【図 東京都におけるイソヒヨドリの繁殖期分布の変遷図・バードリサーチ提供】。その中で、現在、都内では八王子市一帯がそのおもな生息地として知られていますが、JR中央線沿線上に広がっているのではということで、武蔵境駅周辺での状況がくわしく語られました。

  各講演は40分という短い時間でしたが、午前11時からの2時間で、最近の東京の鳥のようすの一端を知ることができる貴重な内容でした。
  これからも、この会場〔東京・阿佐ヶ谷〕で、野鳥や都市鳥の生態に興味ある方の集まりを続けていきたいと思っています。末尾ながら講師の方々と会場のご提供をいただいた(株)細田工務店様に感謝いたします。


2019年11月25日月曜日

“銀座のイソヒヨドリ”は?・・・12月1日開催の講演会によせて

  この夏・秋に放映されたNHK総合テレビの生きもの番組「ダーウィンが来た」で、“銀座のツバメ”が2回登場しました。1回目は8月18日放送の「東京いきもの調査隊・春編」、2回目は11月10日放送の「東京いきもの調査隊・秋だけど夏編」のなか。共通話題は「ツバメとミツバチ」の関係でした。主役のツバメの子育ての場所は老舗デパート・銀座松屋の裏の建物。ミツバチの養蜂場はその近くのビルの屋上。
  今回の撮影中に、銀座地区で新しい巣が2か所見つかりました。番組ではツバメの繁殖が増えたのはビルの屋上に「養蜂場」があり、獲物が増えたからではなかと推測していて、実際ツバメがハチを捕らえるシーンが映されていました。2回目の登場は、その番組を視た視聴者から“ハチをヒナに与えて刺されないの?”という疑問に答えたもので、調べてみたらツバメが捕っていたハチは「毒針を持たない雄ばかり」という興味深い話でした。
  来春、この地で当会は5年ごとに行っているツバメの8回目の繁殖調査を実施します。右肩下がりだった銀座地区のツバメの巣の数が上向きに転じるのか今から楽しみです。

  ところで、この番組に関係した会員の金子凱彦さんから、銀座の屋上養蜂場にイソヒヨドリが来ているという情報が入りました。今月その養蜂場を訪ね、状況をお聞きし、現場を見せてもらいました【写真・養蜂場のある銀座ビル街】。 今後“銀座のイソヒヨドリ”という新しい展開が開けるか、これも楽しみです。
  来る12月1日(日)に、当会や日本野鳥の会東京、バードリサーチの共催で「東京の鳥の現状」を伝える講演会が開かれ、イソヒヨドリの話も登場します。詳しくは、前月の当ブログをごらんください。


2019年11月17日日曜日

講演会のご案内 12月1日(日)  東京・杉並

東京の鳥を調べてみたら・・・最近の野鳥事情

最近、東京の鳥相が変わったと思いませんか? 明治神宮の杜ではコゲラがドラミングし、エナガが群れ飛び、オオタカが舞う。また、小さな公園では以前はその影すらなかったツミが子育てをする。さらに“磯の鳥”イソヒヨドリがビルの屋上で囀る!【写真】そんな東京をだれが想像していたでしょうか。

  都市鳥研究会・バードリサーチ・日本野鳥の会東京の共催で、そんな東京の鳥の実態をご紹介します。
 
(1)こんなに変わった東京の鳥たち・・・東京都鳥類繁殖分布調査から
                                                                  佐藤 望氏(バードリサーチ)
(2)イソヒヨドリが東京の街にやって来た   鈴木遼太郎氏(都市鳥研究会)
(3)オオタカの東京都心部への進出状況  水村春香氏(日本野鳥の会東京)

  日 時:2019年12月1日(日)10時30分開場 11時~13時
  会 場:東京・杉並・細田工務店2階会議室 【地図参照】 先着100名

【会場案内】
    細田工務店[杉並区阿佐谷南3-35-21]

【交 通】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」下車徒歩3分、
    東京メトロ丸の内線「南阿佐ヶ谷駅」下車徒歩7分

【入場無料・申し込み不要】

イソヒヨドリ



2019年10月29日火曜日

最近の野鳥事情・12月1日・講演会のご案内

12月1日(日)11時~13時に「東京の鳥を調べてみたら・・・最近の野鳥事情」という講演会が、日本野鳥の会東京・バードリサーチ・都市鳥研究会の共催で開かれます。

講演は
1.こんなに変わった野鳥東京の鳥たち・・・東京都鳥類繁殖分布調査から(バードリサーチ・佐藤 望氏)
2.イソヒヨドリが東京の街にやって来た(都市鳥研究会・ 鈴木遼太郎氏)
3.オオタカの東京都心部への進出状況(日本野鳥の会東京・水村春香氏)で
それぞれ最新の調査・研究内容が発表されます。
会場は東京・杉並・細田工務店の2階会議室【地図参照】開場は10時30分から。
 
 同じ会場で、午後からは「野鳥写真の楽しさ」〔13時~16時〕の講演が予定されています。また、同店1階のショールームでは写真展「美しい野鳥の世界」(11月29日~12月5日)も開催されています。入場無料・事前申し込み不要

【交 通】JR中央線「阿佐ヶ谷駅」下車徒歩3分、東京メトロ丸の内線「南阿佐
ヶ谷駅」下車徒歩7分〔住所:東京都杉並区阿佐谷南3-35-21〕

添付地図

2019年9月28日土曜日

SNSで呼びかけ集めた内陸イソヒヨドリ情報をポスター発表しました。~日本鳥学会2019年度大会・報告 2~

 いま、時代はSNS(Social Networking Service)。最新情報はSNSを活用するのが主流です。とくにTwitterは、多くの人が閲覧するので、情報を呼びかけ集めるのにとても向いているSNSです。そんなTwitterで「イソヒヨドリがどのくらい内陸にいるか呼びかけたらいいのでは」と考え、早速つぶやいてみました。
 
 すると、すぐに全国のあちこちから「いました」、「います」という返事が送られてきました。3繁殖シーズン、7回の呼びかけでなんと569件もの情報が集まったのです。その結果を9月13日から行われた日本鳥学会2019年大会でポスター発表してきました。

 この発表でいちばん多く見られた反応が、“SNSってすごい”でした。もし、同じような調査をマスコミで呼びかけるなどの従来の方法でやるとしたら、とんでもない労力と資金が必要です。さらに時間もかかります。しかし、SNSならばいとも簡単にできてしまうことに皆さん感嘆しきりでした。「時代は変わったねえ」の感想を漏らす方もいらっしゃいました。
 アマチュアの研究は時間も資金もありません。でも、新しい技術を積極的に取り入れれば新たな展開も可能になることを示せたのではないかと思います。(柴田佳秀)

寄せられた情報を地図に示す。全国的に内陸進出が進んでいる


掲示されたポスター